さだまさしら総勢10組が能登半島支援コンサート 泉谷しげる「地震バカヤロー!」

総勢10組が参加した

シンガーソングライター・さだまさし、泉谷しげる、南こうせつ、森山良子、サンドイッチマンらが19日、愛知・名古屋国際会議場センリュリーホールで能登半島地震の被災地支援コンサート「がんばれ能登 緊急支援チャリティーコンサート」を行った。

さだと泉谷は、1991年の長崎・雲仙普賢岳の大噴火以来、災害が起こるたびに被災地支援を呼びかけてきた。とりわけ東日本大震災以降は22で被災地を回ることが多く、お互いに「ライフワークのようになっていた」と言う。

今回の能登半島地震では15日に能登半島の被災地である珠洲市や能登町、穴水町などを訪れ、義援金や各所の神社での奉納ライブを繰り広げてきた。そういった中、企画されたのが今回の「がんばれ能登 緊急支援チャリティーコンサート」だった。

さだは「音楽家に出来ることはとても少ない。ただ、2か月ぐらい経つと、本当に音楽が必要だなって思うようになってくるんですね。しかも、被災地にとって一番辛いのは忘れ去られてしまうことなんです」と、周囲に呼びかけた結果、こうせつや森山をはじめ、山崎まさよしも駆けつけるなど、総勢10組が一堂に会してのスペシャル・コンサートを繰り広げた。さだは「心ある素晴らしい仲間たちと共に、災害に苦しんでおられる方々へ、忘れないよ。ちゃんと応援しているよっていうサインは送り続けていきたい」と力強く語った。

また、泉谷は「とにかく、地震バカヤロー!って言いたい気分だよね」とした上で「この前、さだと能登に行ったように、俺たちが自ら行くことで、安全になったことをアピールすることも重要なんだよ。俺たちが、率先してリーダーをやなきゃダメ。俺は今年、9月には珠洲市から呼ばれているし、そこで無料ライブをやる」と意欲を見せていた。

山崎の「セロリ」で幕を開けたステージは、その後、さだが「道化師のソネット」、こうせつが「神田川」などを熱唱、最後は出演者全員で「翼をください」と「上を向いて歩こう」を歌い上げた。

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