青森ワッツ存続へ 運転資金5千万円確保 プロバスケBリーグ

 運営会社の経営危機が表面化したプロバスケットボールBリーグ2部(B2)の青森ワッツは19日、今期(2023年7月~24年6月)を乗り切るために必要な運転資金5千万円について、確保できる見通しが立ったことを明らかにした。複数の企業がチーム存続を前提に今後の支援にも前向きな姿勢を示しており、運転資金が確保されたことで存続が決定的となった。

 ワッツの運営会社「青森スポーツクリエイション(ASC)」によると、経営危機を受けて3月7日に開設した応援口座への支援は19日午後3時現在で約1086万円に上り、1カ月あまりで1千万円を突破。このほか、パートナー企業などからの支援やホーム戦の売上見込み額(グッズ販売など含む)が約3800万円、資金確保に向けて販売した応援ステッカーの売り上げが約140万円になったという。

 資金確保のめどが立ったとして、応援口座の受け付けは、レギュラーシーズン最終戦の21日で終了する。ASC社の北谷稔行社長は「数え切れないほど、たくさんの方々からの支援が集まった。本当に青森ワッツは多くの方々に支えられていることが改めて分かった。いただいたご恩は一生心に刻み、必ず恩返しします」とコメントした。

 Bリーグの島田慎二チェアマンは、ワッツの次期オーナーがほぼ決まっていることを明らかにしており、継続審議となっている来季のB2ライセンス交付にも前向きな考えを示している。

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