「サンリオ展」20日開幕 熊本市現代美術館 「カワイイ」の秘密に迫る

「カワイイ」の秘密に迫る「サンリオ展」の会場=19日、熊本市中央区

 サンリオの歴史をひもとき「カワイイ」の秘密に迫る「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が20日、熊本市中央区の市現代美術館で始まる。同館、KKTでつくる実行委員会と熊日の主催。6月30日まで。

 サンリオは1960年に創業。ハローキティやポチャッコ、マイメロディなど450以上の魅力的なキャラクターを生み出し、幅広い世代から愛されてきた。

 会場では、実用性が重視された高度成長期に「カワイイ」デザインで付加価値をつけ爆発的ヒットを果たした「いちごシリーズ」をはじめ、オリジナルキャラクター誕生の舞台裏を紹介するパネルや貴重な原画、グッズなど約1200点を展示。ファンとサンリオをつないだ機関紙「いちご新聞」や、米国の人気ミュージシャン、レディー・ガガさんが着用したキティドレスのレプリカも並べる。

 サンリオが73年に創刊した雑誌「詩とメルヘン」で挿絵を手がけた熊本市出身の絵本作家・葉祥明さんを紹介するコーナーや、丸くて白い石をハローキティに見立てた日比野克彦館長の作品など熊本会場だけのオリジナル展示も。サンリオ展監修者の高桑秀樹さんは「日本のカワイイ文化の歴史はサンリオだけではなく、みんなで一緒につくり上げてきたということを感じてほしい」と来場を呼びかけている。(澤本麻里子)

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