ソフトバンク、オスナが選んだ「けじめ」 すっきりした顔で迎えた最終回のマウンド

9回、無失点で締めポーズを決めるオスナ(撮影・西田忠信)

◆ソフトバンク9―7オリックス(19日、ペイペイドーム)

守護神なりのけじめだった。

17日のファイターズ戦(エスコンフィールド北海道)。2点リードの延長11回、満を持してマウンドに上がったソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)は同点2ランを浴びてセーブに失敗した。

「やり返さないといけない」

そう言い残して球場を離れ、宿舎に戻るとすぐに通訳とともに近くのコンビニへ向かった。そこで購入したのが、ひげそり。自慢のひげをそり落とし、気持ちも整理した。

どこかすっきりとした顔で迎えたこの日は、悔しさを味わった17日以来のマウンドに向かった。2点リードの9回に登板。西川に中前打を打たれた後は、セデーニョ、頓宮に相次いでフェンスぎりぎりの中飛を打たれた。相手を圧倒するような本来の投球ではなかったが、しっかりと無失点に封じ、リーグ最多の8セーブ目を挙げた。

長いシーズンを勝ち抜くためには、守護神が安定感を取り戻すことが欠かせない。信頼とともにマウンドに送り出した小久保監督は「抑えればいいんです」とたたえた。(大橋昂平)

© 株式会社西日本新聞社