「だって点取りゲームなんだから、俺たちの世界は」ソフトバンク王貞治会長が指摘する山川穂高の〝尊さ〟

ソフトバンク王会長(撮影・西田忠信)

◆ソフトバンク9―7オリックス(19日、ペイペイドーム)

ソフトバンクの王貞治球団会長が本拠地初アーチを含む3安打5打点の山川の活躍を絶賛した。

「打った瞬間ホームランだったもんな」。4回に飛び出した本拠地での初アーチを興奮気味に振り返った。

13日の西武戦ではNPB史上2人目の2打席連続満塁本塁打を放った。19日も3ランを放ち、両リーグでもトップを独走する21打点。王会長が強調したのは、ここぞの場面で一発を放てることの〝尊さ〟だった。「ホームラン自体が試合の流れを変える。打点がすごいじゃん。ホームランは最低でも1点だろ。だって点取りゲームなんだから、俺たちの世界は」

今後は相手もさらに厳しいマークをしてくることが予想される。王会長も「常にこれでいいってものはない」と言い切る。そんな状況を見据えているかのように、3度の本塁打王の実績を持つ山川は休養日だった18日も自宅で素振りをするなど、現状に甘んじることはない。不動の4番が見せるそんな力強い姿に世界の本塁打王もご満悦だった。

© 株式会社西日本新聞社