予選はYARTヤマハに軍配。日本チームTeam Étoileはデビュー戦でSSTクラス6番手タイム/EWC第1戦ル・マン24時間

 2024FIM世界耐久選手権(EWC)第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースが開幕した。4月18~19日の2日かけてフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで予選1回目と2回目が行われ、#1 YART – YAMAHA(ニッコロ・カネパ/マービン・フリッツ/カレル・ハニカ/ロビン・マルハウザー)がポールポジションを獲得した。

 16日火曜日にプライベートテストがあり、18日木曜日から公式セッションが開始された。プライベートテストでは通り雨もあり、満足に走行できないチームも多かったが、18日は天候が良くなり気温も約10度とタイムアタック日和になった。

 フリー走行を経て1回目の予選があり、唯一YART – YAMAHAのカネパが1分34秒708を記録。その他のトップチームは1分35秒台に入れており、初日の平均タイムではYART – YAMAHA、HONDA VILTAIS RACING、F.C.C. TSR HONDA Franceのトップ3だった。続いてBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、ヨシムラSERT Motul、KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARとなった。

グレッグ・ブラック(ヨシムラSERT MOTUL)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選

 19日の予選2回目も同様のコンディションでドライ。タイムを更新するライダーも多かった。トップタイムは変わらずYART – YAMAHAがポールポジションを獲得。2番手は#12 ヨシムラSERT MOTUL(グレッグ・ブラック/エティエンヌ・マッソン/ダン・リンフット/渥美心)、3番手は#5 F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/マイク・ディ・メリオ/アラン・テシェ)が入った。

 4番手は#333 HONDA VILTAIS RACING(フロリアン・アルト/スティーブン・オデンダール/レアンドロ・メルカド/ジェイムズ・ウェストモアランド)、5番手は#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(イルヤ・ミハルチク/シルバン・ギュントーリ/マーカス・ライターベルガー/ハンネス・スーマー)、6番手は#11 KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR(グレゴリー・ルブラン/クリスチャン・ガマリーノ/ロマン・ラモス/アンソニー・ロワゾー)だった。

マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選

 日本人が参戦しているチームは、#25 Team Étoile(亀井雄大/榎戸育寛/奥田教介/川崎祥吾)が17番手(SSTクラス6番手)、石塚健が所属している#14 MACO RACING TEAMが26番手、綿貫舞空が所属している#36 3ART BEST OF BIKEが28番手(SSTクラス14番手)となった。

 翌20日の15時(日本時間22時)からは決勝レースがスタートする予定だ。ヨシムラSERT Motulはここまで複数回の転倒があるが決勝日に修正できるか、F.C.C. TSR HONDA Franceはリソースの関係で2024年型ホンダCBR1000RR-Rは鈴鹿8耐から投入するため2023年型で連勝を飾るのか、YART – YAMAHAがポールから逃げるか、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのレースペースはどうか、昨年同様にHONDA VILTAIS RACINGがレースを引っ張るのか、日本人の活躍はどうなるか、話題の多い2輪のル・マン24時間もついに翌日まで迫ってきた。

渥美心(ヨシムラSERT MOTUL)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選
榎戸育寛(Team Étoile)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選
綿貫舞空(3ART BEST OF BIKE)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選
石塚健(MACO RACING TEAM)/2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選
2024EWC第1戦ル・マン24時間 予選

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