鹿沼市小中再編 地域で意見交換開始 住民「進め方が急過ぎる」「地域性を踏まえた検討を」

地元住民31人が集まった意見交換会

 【鹿沼】小中学校の再編計画の見直しを進める市は18日夜、計画の骨子を基に、地域の意向や実情を調査する意見交換会を始めた。初日は板荷コミュニティセンターで行われ、地元自治会長や民生委員を含む地元住民31人が参加した。

 同地区では板荷小と菊沢西小、板荷中と北中を統合する案が示されている。市教委学校再編推進室の担当者が再編の狙いや今後のスケジュールを説明。昨秋行った保護者アンケートの結果や保護者ら向け説明会で出た意見などを紹介した。

 ある地元住民男性は「学校がなくなれば、子育て世帯などは市街地に家を建てて板荷を離れてしまう。進め方が急過ぎる」などと批判。別の男性は「板荷の学校にはいじめがないと聞く。板荷の地域性を踏まえた検討をすべきだ」と意見を述べた。

 市は6月まで市内計15地区で意見交換会を行い、必要に応じて地区ごとの検討委員会を立ち上げ、10月には最終計画を決定したい考えだ。

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