【中日】零封負け試合に唯一の〝朗報〟 岡林勇希復帰で攻撃のバリエーションに「厚み」

中日は19日の阪神戦(甲子園)に0―7で完敗。2位・巨人に1ゲーム差、3位・阪神に1・5ゲーム差に迫られた。

今季2度目の零封負けとなった試合で収穫だったのが、右肩の炎症のため開幕二軍スタートとなっていた岡林勇希外野手(22)が一軍に帰ってきたことだ。2年連続ベストナインに輝いた竜の切り込み隊長はこの日、出場選手登録されると早速「1番・右翼」でスタメン出場。立浪監督も「ヒットこそ出なかったが、明日以降も1番打者として期待している。岡林が帰ってきたことで一つ形ができたのは良かった」と述べ、背番号「1」の復帰にホッと一安心となっている。

「スタートをそれほど切らないけどスピードはある。もっと走ってほしい」(井上二軍監督)と岡林にはバットだけでなく足にかかる期待も大きい。中日の盗塁数はここまでわずか「3」で、これは12球団最低。岡林は17日の二軍・くふうハヤテ戦で3安打3打点1盗塁と大活躍すると「上(一軍)の盗塁が少ないのであれだけ広いところ(バンテリンドーム)だと一塁で終わるより走ってチャンスを広げていきたい。今、下(二軍)は結構走っているのでいいところを持っていきたい」と積極的に走っていく姿勢を見せた。

竜のリードオフマンがダイヤモンドを駆け回れば攻撃のバリエーションにも厚みが増す。バットだけでなく岡林の「足」にも注目だ。

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