イチロー、米国で“最も家賃の高い街”で「信じられない額」を使った理由「一流になるために…」

現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】

「貯金ってする意味ある?」に回答

米大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が、SMBC日興証券株式会社のYouTubeチャンネルに出演し、自己投資の重要性を強調した。米国で「最も家賃の高い街」ニューヨークでは「信じられない額」を月々払っていたと明かしている。

イチロー氏は、同チャンネルの企画「おしえて! イチロー先生! リターンズ」で、「自己投資が重要だと思うが、貯金ってする意味あるんですか?」との質問を受けた。自己投資は大切だとしたうえで、ドラフト1位指名を受けた選手が「1億5000万円くらいの使い道を聞かれると、貯金しますっていう子が結構いたんですよ」と説明し、このように続けた。

「自分が一流の選手になるために、何にお金を使うか、考えて欲しいわけですよ。例えば、家を選ぶとき。シアトルからニューヨークにトレードになりました。僕は家の中でトレーニングできないと嫌なので、マシンを最低5台置かなきゃいけない。そんなスペースをニューヨークで探すのって大変なんです。月々の額もとんでもない。信じられない額ですよ。でもそれは自分への投資だから、思いっきり使うんです」

米経済ニュース専門局「CNBC」によると、イチロー氏がヤンキースに移籍した2012年当時、米国内で「収入に対して最も家賃比率が高い街」1位だったという。それでもイチロー氏は自己投資のために出し惜しみしなかったそうだ。さらに、マリナーズに移籍した01年当時の貯金額についても、このように明かした。

「ちなみに、僕が日本でプレーしていた時、当時、日本の選手の中では給料が一番高かったんです。それ、アメリカに行くとき、ゼロですからね。本当の話ですよこれ」

参加者からも「えっ」と驚きの声が上がったエピソード。イチロー氏は「僕はもうアメリカで絶対やらなきゃいけなかったんですよ。アメリカで結果が出せない=僕の人生はもう、ないも同然です」と覚悟しての渡米だったと振り返っていた。

THE ANSWER編集部

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