年上彼氏と2泊3日の初旅行。沖縄の高級ホテル滞在中、26歳女が男に幻滅したワケ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:アプリで出会った32歳商社マンと2度目のデート。会社の先輩に紹介されたけど男の本気度は?

“成田離婚”という言葉があるけれど、そんなものは一昔前の話かと思っていた。

先日、交際1ヶ月目になる歩美と2泊3日で沖縄に行ってきた。旅行中は楽しくて、お互い良い思い出となったはずだったが…。

旅行後、彼女の態度は明らかに変わった。そして「やっぱり、和也くんと私は合わないと思う」と結局バッサリと振られてしまったのだ。

どうして、歩美は急に「別れたい」なんて言い出したのだろうか…。

Q1:エビ横で、女たちが一緒に飲むことをOKしたのはナゼ?

歩美とは、恵比寿横丁で出会った。

その日は、同期と二人で飲んでいたが、飲み足りず23時過ぎに男二人で横丁へと向かった。

可愛い女の子二人組を見つけたので、早速声をかける。

「一緒に飲みませんか?すごく可愛いなと思って…。僕たちも男二人なので、良かったら!」

彼女たちは、最初は怪訝な顔をしていたが、僕たちの顔を見たあと笑顔になり一緒に飲むことになった。

僕たちから声をかけたので、一生懸命盛り上げる。

女子二人も、会社の同期だという。一人はハキハキとした口調の場慣れしている感じがする亜子。もう一人は、少し大人しそうな歩美だった。

「よく来るんですか?」
「私は全然…。この雰囲気に、圧倒されてます」

歩美は26歳で、六本木のIT関連企業に勤めていると言った。僕は、今年で30歳で大手ディベロッパー勤務だから、良いバランスだな…と思った。

「歩美ちゃんは、今どこに住んでるの?」
「私は祐天寺です。和也さんは?」
「僕は中目だよ!近いじゃん」

この日は結局4人で深夜過ぎまで盛り上がり、連絡先を交換して解散した。僕は速攻で歩美をデートに誘ってみた。

こうして迎えた初デート。

「この前はありがとうね」
「こちらこそ、です。まさか食事に誘われると思っていなかったのでビックリしました」

歩美は二人きりになるとよく話すし、一緒にいて楽しかった。そのうえ可愛い。気がつけば、僕はこの次のデートで歩美に交際を申し込んでいた。

交際から1ヶ月くらい経った頃、僕の有休消化の期限が迫っていたので、まとまった休みが取れることになった。

「良ければ旅行しない?有休が溜まっててさ。歩美は休み、取れたりする?」
「金曜だったら休めるかも!2泊3日でどうかな」
「じゃあ国内か。九州とか…北海道とか?逆に沖縄もいいけど」
「沖縄いいね!行きたい!!」
「この飛行機で行こうか。歩美は自分で取れるよね?」
「うん、大丈夫だよ」
「ホテルはどこがいいかな…」

旅行の醍醐味は、日程などを決める段階から楽しいもの。話し合った結果、僕たちは沖縄へ行くことになった。

Q2:旅行へ一緒に行った時に、女が冷める男の言動は?

那覇空港へ降り立った僕たちは、タクシーでホテルへと向かうことにした。

「着いた〜!!やっぱりもう暑いね」

胸元を扇ぎながら、歩美はタクシーの中から景色を見て嬉しそうな顔をする。楽しい旅行の始まりを感じ、僕も微笑む。

「今日は何する?」
「…何しよう。一旦チェックインしてから、ホテル内でランチでもする?」
「歩美って、沖縄詳しいの?」
「いや、全然だけど。ランチしながら計画立てようよ」

僕たちはゴルフもしないので、日中は特に何も予定を入れていない。逆に言えば、何でもできる。

まずは一昨年沖縄にオープンしたばかりの外資系ホテルでチェックインを済まし、部屋へ入ると歩美は夢中で写真を撮ったり動画を回したりしている。

「そんなに喜んでくれて嬉しいよ」
「和也、ありがとう!」

こうして、僕たちの楽しい2泊3日の沖縄旅行が始まった。しかしここで、僕はミスってしまった。

レンタカーを借りようとしたのだけれど、予約が一杯で取れなかったのだ。

「うわミスったわ…ごめん、歩美」
「全然いいよ!でもさ、ホテルが素敵だからホテルでお籠もりっていうのもアリだし。明日は予約が取れそうだから、ドライブは明日にしよ」
「そうだね。あ〜でも最悪だ」

レンタカーなんて、当日でも余裕だと思っていた。自分の計画ミスを嘆いたけれど、幸い歩美は気にしてなさそうだ。

しかし、良くないことは続く。

翌日、レンタカーを借りてビーチホッピングでもしようかと思っていたのに、朝起きてカーテンを開けると、まさかの雨だったのだ。

「沖縄で雨降ったら、することなくない?せっかくレンタカー借りる日だったのに残念だな」
「そんなこともあるよね。とりあえず、朝食でも食べようよ和也」
「その後何する?」
「『沖縄美ら海水族館』とか?美術館もあるみたいだよ!あとはね…やっぱり絶対に『Tギャラリア沖縄 by DFS』には行きたい」
「買い物はアリだね。東京とやること変わらないけど平気?」
「うん、全然大丈夫。和也は?」
「僕はなんでも」

結局2日目は、朝ご飯をゆっくり食べ、買い物へ行ってランチをし、早めに飲み始めてディナー…という、なんともゆっくりな1日になってしまった。

ディナーを食べて、ハイボールを飲みながら今日1日を振り返る。

「和也楽しそうだったね、良い買い物ができて」
「そうだね。歩美も、欲しかったカバンが買えて良かったね」

もともと僕は買うつもりはなかったのだが、良い物が多くてついつい靴やTシャツなど、久しぶりにたくさん買ってしまった。

歩美も、ずっと欲しかったカバンがあったようで、何度も行ったり来たりを繰り返した結果、購入を決意していた。

「歩美、ありがとう」
「どうしたの突然?」
「いや、今回歩美と一緒に旅行できて良かったなと思って」

あっという間に最終日になっていた。

歩美が素晴らしかったのは、チェックアウトの際の気遣いだった。

「和也、ここの宿泊代って…」
「あぁ、いいよ。先に僕のカードで切っておくから」
「ありがとう」

“支払ってもらって当たり前”と思っている女性が多いなか、なんてできた子なのだろう、と僕は思った。

トータルで、僕はとても楽しい旅となった。

しかしこの旅行から帰ってきたあと、歩美は急に冷たくなって別れようと言ってきた。果たして、歩美は何が気に入らなかったのだろうか…。

▶前回:アプリで出会った32歳商社マンと2度目のデート。会社の先輩に紹介されたけど男の本気度は?

▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由

▶NEXT:4月21日 日曜更新予定
旅行中に判明した男女の不理解

© 東京カレンダー株式会社