「笑点」大喜利メンバー”最年長”三遊亭好楽と三遊亭小遊三が豪華競演  神田京子も出演し4月29日に「特撰落語名人会」

 三遊亭好楽と三遊亭小遊三による「特撰(とくせん)落語名人会」が、4月29日(月・祝)午後2時から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。2人とも人気演芸番組「笑点」(日本テレビ系)の「大喜利メンバー」で、今年7月に芸歴25周年を迎える山口市在住の講談師・神田京子も出演する。

 

 1946年(昭和21年)生まれの好楽と、1947年(昭和22年)生まれの小遊三が豪華競演。今年3月、林家木久扇が55年間の”笑点人生”に幕を下ろしたことで、この2人が大喜利メンバーの中で”最年長”となった。まさに「人気と実力を兼ね備えた落語家2人」と言えそうだ。

 

 「テレビでおなじみの3人が、渾身(こんしん)の話芸を披露する。当日の演目は、噺(はなし)家自身が客の顔ぶれを見て決めるので、どんなネタになるかは当日のお楽しみ。どんどん引き込まれていく名人芸を堪能してもらえたら」と、主催する同館の西村真治主任は来場を呼び掛けている。

 

チケット料金は4000円(全席指定)で、同館、YCAM、山口井筒屋総合サービスサロン、三好屋レコード店、コンビニ端末などで購入できる。未就学児は入場不可で、託児サービス(1人700円、2人目以降500円)希望者は、4月22日(月)までに同館(TEL083-923-1000)へ申し込むこと。

 

 

三遊亭好楽

 三遊亭好楽は、1966年故・林家正蔵(彦六)に入門。前座名は林家九蔵で、1971年に二ツ目に昇進。笑点の大喜利メンバーに選ばれ、1981年に真打ちに昇進した。師匠の死去により、1983年に三遊亭円楽一門に移籍し、現名を名乗るようになった。「古典落語を学びなおす」ために笑点は一度降板し、1988年に復帰した。高座の他、TV番組やCMでも活躍。講演会にも力を入れており、「生きることの喜び」を伝えている。

 

 

三遊亭小遊三

 三遊亭小遊三は、三代目三遊亭遊三に1969年入門。前座名は三遊亭遊吉で、1973年に二ツ目に昇進して小遊三に改名。1983年3月に真打ち昇進。同年10月から笑点の大喜利メンバーを務めている。落語より卓球の方がうまいというほどのスポーツマンで、1964年と2021年、東京五輪の聖火ランナーを2度とも務めた。落語芸術協会の噺家バンド「にゅうおいらんず」では、トランペットとボーカルを担当する。

 

 

神田京子

 神田京子は、日大芸術学部在学中の1999年、二代目神田山陽に入門。山陽他界後、神田陽子に師事。2005年二ツ目、2014年真打ちに昇進した。私生活では、詩人・桑原滝弥と結婚し、一児の母。子育てを考え、2020年に東京から山口市に移住した。詩人・金子みすゞの人生を講談にした「金子みすゞ伝」で、第76回文化庁芸術祭(大衆芸能部門)の優秀賞を2021年に受賞。今年3月には、大内氏25代・義弘を題材とする新作講談「大内義弘伝~命の炎を燃やした男」を発表した。

© 株式会社サンデー山口