宮脇咲良は胸中を吐露 LE SSERAFIM『コーチェラ』で辛らつ意見も英国音楽誌は高評価 再登場ではNumber_iらの影響もあるか

5人組ガールズグループのLE SSERAFIM ※画像はLE SSERAFIM公式インスタグラム『@le_sserafim』より

HKT48とIZ*ONE(アイズワン)出身の日本人歌手SAKURAこと、宮脇咲良(26)を擁する5人組K-POPガールズグループ・LE SSERAFIM。同グループがアメリカ・ロサンゼルスにて開催されている世界一の野外フェスティバル『コーチェラ』へと初出演したところ、批判がネットに殺到し、炎上状態が収まらないという。

メンバーであるKIM CHAEWON(キム・チェウォン・23)、SAKURA(サクラ)、HUH YUNJIN(ホ・ユンジン・22)、KAZUHA(カズハ・20)、HONG EUNCHAE(ホン・ウンチェ・17)の5人は4月13日午後10時50分(日本時間14日午後2時50分)にコーチェラ最大のサブステージとなる“サハラ”にさっそうと登場。

YouTube生中継でステージを見ていた音楽評論家が語る。

「韓国アーティストとしてはデビュー最短でのコーチェラ単独ステージとなったため、世界中から大注目。それゆえか、ところどころ生歌が不安定だったとして、韓国のネット民からは《歌手ならば歌えないといけない》《2度とステージに立たないで》《実力が足りない》などといった辛らつな声が上がりました」

一見、批判が渦巻いているかのように見えるが、音楽専門誌の評価は極めて高いそうだ。前出の音楽評論家は、ネット上での批判を一笑に付す。

「LE SSERAFIMのステージをルポしたイギリスの名門音楽誌『New Musical Express(NME)』のサイトを見ると、彼女らのステージの評価は星5個中、4個。高く評価されていることが分かります」(前同)

記事では《サハラの舞台を自分のものにするような激しく楽しいパフォーマンスを披露するなら、LE SSERAFIMは間違いなくそれを果たした》と、そのパフォーマンスは高く称えられている。

「伝統ある同誌が、今回は辛口批評一切なし。それほど現場の熱気がすごかったということではないでしょうか。切り取られた一部の動画だけ見ていてはステージ全体の評価はできませんよ」(同)

■宮脇咲良はファンの批判に胸中を吐露

ステージ上でパフォーマンスを披露したメンバーの様子は冒頭から明らかにハイテンション。1曲目の『ANTIFRAGILE』が始まるや、SAKURAは自分のパートでシャウトを繰り返し、集結した観客をノリノリにしながら激しいダンスを披露。

『UNFORGIVEN (feat.Nile Rodgers)』ではギタリストでマドンナ(65)のアルバム『ライク・ア・ヴァージン』を手掛けた超有名音楽プロデューサーのナイル・ロジャース(71)がそっとバックバンドに加勢。

メンバーから紹介されるや会場の熱気は一段と高まった。他にも日本発シングルである『FEARLESS』や、英語詞で歌い上げたデジタル限定配信シングルとなる『Perfect Night』など全10曲を40分にわたってエキサイティングに披露した。

前出の音楽評論家はこう続ける。

「『Perfect Night』はビルボード・グローバル200で18位にランクインした世界的なヒット曲。会場にいたファンがSNSへとアップした動画を見ると、会場はビックリするくらい大合唱の渦でしたよ」

出演後、SAKURAはファンサイトの『weverse』に投稿。《ステージに立つというのは、どういうことなのか。完璧な姿を見せることなのか? 観客を楽しませることなのか? 1つのミスも許されず、ステージをこなすことなのか?》と書き残し、自身の胸の内を吐露。一部ファンの批判に疑問を呈した。

「LE SSERAFIMのダンスはどれも難易度最高レベル。そのため、激しくダンスをしながら完璧に歌うのは難しかったでしょう。しかし、そんなことはお構いなしに観客は盛り上がりステージを十二分に楽しんだはず。メンバーはホテルに帰ってから“私たち、ついにやった!”と感激していましたよ。名門音楽誌『NME』が記事中で“全身全霊の叫び声でさらに観客を興奮させた”と論評したのもうなずけます」(前同)

ハレのステージを見た日本のファンもXへと次々と投稿している。

《コーチェラのって歌唱力コンテストじゃなくてミュージックフェスでしょ?そこにいる観客が楽しんでてルセラ本人達が楽しんでるならいいじゃない》
《話題のルセラフィムのコーチェラ 炎が風にのりガチのアチッチチーチーチーじゃんっ!》
《咲良がコーチェラのステージで生歌が覚醒してたの本当に痺れる。沢山傷ついた中で自分の弱点を努力で克服し最高のステージを作り上げるプロ意識が本当にカッコイイよ》
《今まで見たことない歌い方とかコーチェラへの気合いが伝わってきて泣いてる。5人全員かっこよすぎ》

■Number_iが与えるLE SSERAFIMへの影響

過去には4人組K-POPガールズグループ・BLACKPINK(ブラックピンク)が、LE SSERAFIMと同じサハラステージで2019年にコーチェラデビューしている。

このためか、韓国の4月15日付『YouTube Daily Top Music Vedeo』では、23年にバッド・バニー、フランク・オーシャンとともにコーチェラのヘッドライナーを務めたBLACKPINKの当時の動画が1位に急上昇するという珍事が起きている。

歌唱力をめぐって議論となっていることを受け、音楽誌編集者がこう予想する。

「19年と23年にコーチェラに出演したBLACKPINKのステージを振り返ると、メンバーはランウェイをゆっくり歩く際に呼吸を整えているように見えます。

今年のコーチェラ企画ステージ『88rising』に出演した元King&Princeで現在、Number_iの平野紫耀(27)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)の場合、1曲目に体を止めるラップ曲『FUJI』、2曲目に激しいキレキレダンスが特徴の『GOAT』を披露して終えました。こういう構成なら体力消費のバランスがとれます。

LE SSERAFIMは、4月21日午後2時50分(日本時間)にサハラステージに再登場します。他のグループの様子を見て多少、曲の構成を変えてくる可能性はありますよね」

初コーチェラで会場を熱狂させたLE SSERAFIM。外野の声を吹き飛ばすほどの熱いステージを期待したい。

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