【レスリング】石黒隼士 兄の分も…〝猪木イズム〟で臨むパリ五輪「負けること考えるバカいるかよ」

パリ五輪出場が決まった石黒隼士

燃える闘魂で五輪切符獲得だ。レスリングのパリ五輪アジア予選初日(19日、ビシケク)、男子フリー86キロ級準決勝で石黒隼士(自衛隊)が韓国選手をわずか33秒、10―0のテクニカルスペリオリティーで勝利。上位2人に与えられるパリ五輪出場権を獲得し、代表に決定した。

あっという間の圧勝劇だった。石黒は開始直後に背後に回り2点を奪うと、逃すことなくガッチリとローリングで4回連続で回した。

石黒は故アントニオ猪木さんの大ファンで、猪木さんの動画はすべて見ているという筋金入りだ。今大会出発前には「出る前に負けること考えるバカいるかよ」という猪木さんの言葉を心に刻み準備。初戦が不戦勝となり、準決勝の一発勝負となったが、動じることなく力を出し切った。

兄は新日本プロレスの永田裕志率いるレスリングチームでパリ五輪を目指したが、夢破れた峻士。兄の分もパリの舞台で大暴れするつもりだ。

また、男子フリー65キロ級準決勝で、清岡幸大郎(三恵海運)が中国選手を11―0のテクニカルスペリオリティーで下し、パリ五輪代表に決定した。

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