ラツィオ鎌田が「ミリ単位完璧」決勝アシスト 伊メディア最高評価…「非凡な男」と指揮官絶賛

ラツィオでプレーする鎌田大地【写真:Getty Images】

セリエA第33節のジェノア戦で先発フル出場

イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地は現地時間4月19日、セリエA第33節のジェノア戦(1-0)で先発フル出場し、後半に決勝ゴールをアシストする活躍を見せた。チームの2連勝に大きく貢献するパフォーマンスに対し、イタリアメディア上の採点ではチーム最高タイ評価が与えられている。

鎌田はイゴール・トゥドール監督就任後、評価が一変。第30節のユベントス戦(1-0)で約3か月ぶりにスタメン復帰すると、続くASローマ戦(0-1)、直近のサレルニターナ戦(4-1)でも先発起用されていたなか、アウェーのジェノア戦でも先発メンバーに名を連ね、中盤の一角を担った。

前半から積極的にパスを受け、前線へ好配給を見せていたなかで後半22分、見せ場が到来。MFフェリペ・アンデルソンからペナルティーエリア内でパスを受けると、ニアゾーンに入り込んだ位置からマイナスのクロスを供給する。これに背後から走り込んだMFルイス・アルベルトが蹴り込み、均衡を破った。

チームはこの1点で勝利しリーグ2連勝。今季2アシスト目で勝利に貢献した鎌田には高評価が下され、ラツィオの現地専門メディア「lazionews24」の採点ではルイス・アルベルトとともに最高タイの7点が付けられ「不安もあったが、時間が経つにつれて成長。決定的なゴールへのアシストはミリ単位で完璧」と絶賛されている。

セリエA公式スタッツによると、この試合で鎌田は64本のパスを記録し、そのうち61本が成功。パス成功率では95%をマークするなど攻撃の軸として機能した。イタリアサッカー専門サイト「Tuttomercatoweb」上では指揮官のコメントも紹介され、今季限りで退団する意向も伝えられるなかで、改めてその才能を称えた。

鎌田の残留を希望するかの問いに対し、トゥドール監督は「そう願っているよ」とコメント。「彼は非凡な男で、今日もこれまでの試合と同様に素晴らしいプレーをした。彼は何も悪くないし、ハードワーカーで真面目なプロフェッショナルだ。彼は正しいメンタリティーを持っているし、彼を起用できて嬉しいよ」と絶賛した。(FOOTBALL ZONE編集部)

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