南九州四県対抗バスケットボール選手権県予選 成熟度を高めた柳ケ浦が優勝 【大分県】

第78回南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選

男子決勝 4月14日 レゾナック武道スポーツセンター

柳ケ浦80(21-16、10-14、27-18、22-22)70別府溝部学園

決勝戦は2月の県高校新人大会と同様、県ナンバーワンの座を競い合う柳ケ浦と別府溝部学園の対戦となった。準決勝まで両チームとも100点ゲームで他を圧倒してきた2強の戦いは、後半から徐々に得点差が広がった。理由の一つは、県高校新人大会でも見せた、柳ケ浦のプレッシャーをかけ続ける守備力だ。またオフェンスでは、アウトサイドシューターとして絶対的な信頼を得る山下凛生(3年)を中心に、全員が得点を狙った。「今日は思うようにシュートが入らなかったが、能力はある。コンスタントに決まるようになれば、自分たちのペースに持っていける時間も早くなる」と中村誠監督。

大会の1週間前に入学した留学生のファデラ・ママドゥ(1年)の活躍も大きかった。ローテーションなど、まだコミュニケーション不足はあったが、これからチームにとけ込めばさらなる力を発揮するはず。「やりたいバスケのカタチがまた広がった」と、中村監督も期待が膨らんだ試合になったようだ。

チームの一体感も強い

春休み中は遠征が続き、疲れがピークの中で戦った今大会で、しっかりと勝ち切れたことが大きな収穫に。最後まで集中力を切らさず、一つ一つのプレーへの執着も垣間見えた。しかし、「(別府溝部学園に)70点は取られ過ぎた。もっとディフェンスを強化しなければいけない」(中村監督)と、さらなる高みを目指す。

中心メンバーは1、2年時から活躍してきた選手が多く経験豊富。中村監督は「試合に出られなかった卒業生の思いを背負って戦ってほしい」と常々言葉にして、意識を高めている。また、ベンチやスタンドからの絶え間ない声援も、チームに大きな力を与える。「全国を見据えているからには、高いレベルを要求していく」という監督の期待を胸に、一人一人がコートに立つ責任感を持って戦い続ける。

持ち味である守備とリバウンドをさらに強化できれば、個人技と高さを生かした得点も伸びてくる。「セカンドチャンスにつながるリバウンド力も強化したい」(中村監督)と、具体的な課題も見えた今大会。日々チームワークを高めながら、県内負けなしで全国高校総体と全国高校選手権大会(ウインターカップ)を狙う。

今年は県内負けなしで全国を目指す

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