【期待の大展望】バイエルン→ジダン監督就任→久保建英獲得…そんなシナリオはどうだろうか!?

『スカイ』は接触否定も、『キッカー』は候補者の一人に挙げる。

トーマス・トゥヘル監督の今季限りでの退団発表を受けて、ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンの2024-25シーズンに向けた新監督の人選が注目を集めている。交渉スタートかと話題になったドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督だが、4月18日、ドイツサッカー連盟(DFB)と2026年の北中米ワールドカップ(W杯)まで契約を延長。再び12連覇を逃した“前王者”の指揮官人選は白紙に戻り、先が読めなくなった。

『キッカー』によると、そもそもナーゲルスマンにバイエルン復帰の意思は現段階でなかったそうだ。マックス・エバール(Max Eberl)新スポーツダイレクターの一方的な希望だったと報じている。

そして同メディアは現オーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が「本命」、さらにジダン、アストン・ヴィラを率いるウナイ・エメリ(Unai Emery)を「対抗」に挙げている。

『スカイ』はバイエルンとジダン氏の接触はなかったと報じているが、まだ「バイエルン・ジダン監督」誕生の可能性は残っているようなのだ。

バイエルンはクラブOBでクラブ運営なども進めてきた“伝統”があった。ただ、それでは限界があると、近年では改革路線にも踏み出している。ジダン招聘には、そんな新時代到来を印象付けるインパクトも込められそうだ。

まだ可能性は低いと見られるが、もしもジダンがバイエルンに就任した場合、確かにそのネットワークで、選手獲得の幅もさらに広がりそうだ。例えば……レアル・マドリード時代のジダンはトップチームのプレシーズンの遠征に、当時17歳だった久保建英を抜擢している。

結局、外国籍選手枠の兼ね合いで、久保はRCDマジョルカなどへのレンタル移籍の道を選択することになる。ただドイツでは外国籍選手枠がなく、自国選手の登録数が義務付けられているという制度だ。

久保はレアル・ソシエダとの契約を延長した。しかし移籍条項は変わっていないとも言われる。6000万ユーロ(約99億円)以上のオファーがあれば、まずレアル・マドリードに優先交渉権があり、3000万ユーロで買い戻せる、あるいはその額を得られるという条項が付帯されているという。ただ、そこにマドリードの英雄であるジダンがいれば、移籍が阻害される可能性は低い。

ミュンヘンで、ジダンと久保が共闘する――。そういったストーリーの実現など、確かにサプライズ的な補強は起こり得る。より未来が楽しみにはなりそうだが……。

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そもそも、バイエルンがジダン招聘へ一枚岩になれるのか。何より、ジダン本人の意向がどうなのか。あくまでも、まだまだ噂の前段階であるが、ドイツからのサプライズなニュースを期待して待ちたい。

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