旅行にお金をかけるポイントはどこ？
まず、ほかの人が旅行でどのようなことにお金をかけているのか見てみましょう。株式会社ビズヒッツが全国の男女589人を対象に行った旅行に関するアンケート調査によると、結果は表1の通りです。
表1
※株式会社ビズヒッツ「旅行でお金をかけること・節約することに関する意識調査」を基に筆者作成（上位7位まで）
表1から、交通費は5位という結果でした。また同調査では「旅行で節約すること」についても質問がされましたが、その結果は表2の通りです。
表2
※株式会社ビズヒッツ「旅行でお金をかけること・節約することに関する意識調査」を基に筆者作成（上位5位まで）
表2では、交通費が節約対象として上位に来ています。この結果から「目的地へはできるだけ安く行きたい」と考えている人が一定数いる可能性があると読み取れます。
電車の旅行だとお金が浮く？
東京から大阪へ行く旅行を例に挙げて、電車で移動するときの交通費を比較してみます。東京から大阪まで、普通列車で向かう場合の目安料金は約9000円です。乗車時間やホームでの待ち時間などを合わせると、9時間前後の所要時間がかかります。
ちなみに新幹線を使う場合、指定席かどうかなどにもよりますが、約1万4000円かかります。所要時間は2時間30分前後と、普通列車より3倍以上早く到着することが可能です。
では、電車以外の交通手段はどうでしょうか。長距離バスなら、日付やプランによっては4000円～5000円で行けることもあります。乗車時間は7時間30分〜10時間ほどです。
飛行機の場合（成田空港から関西国際空港）は、格安航空券を活用すると所要時間約1時間30分前後、料金5000円台からチケットを取れるケースもあります。
ただし、飛行機は航空会社や日時によって価格が変動するため注意が必要です。こうして比較すると、電車旅行が必ずしも「最安」になるわけではないようです。
お得な電車のきっぷなら費用を大幅におさえられる!?
電車のきっぷのなかには、JR全線が1日乗り放題になる「青春18きっぷ」など、交通費を大幅に安くおさえる手段もあります。
2024年4月時点で青春18きっぷは1枚あたり1万2050円で、1枚5回（人）単位での販売のため1回（人）の利用で換算すると2410円であり、ダイヤがあえば3000円以下で東京から大阪へ行けます。
購入および使用可能な時期や、各種制限がもうけられているため注意が必要ですが、タイミングと条件があえば節約旅行にぴったりの交通手段になるかもしれません。
電車の旅のメリット・デメリット
電車の旅のメリット・デメリットとして、以下のような点が挙げられるでしょう。
__・運転に気を遣わなくて済む
・外の景色を楽しんだりお酒をたしなんだりできる
・渋滞に巻き込まれない
・ お得なきっぷを使うと格安で移動できる場合がある
__
__・路線がない場所へのアクセスは不便
・目的地まで時間がかかる場合もある
・荷物が運びにくい
・プライベートな空間がない
__
「電車の旅にはバスや車での旅行とは異なるよさがある」と感じる人は少なくないでしょう。電車による「節約旅行」をすることで、ほかの交通手段では味わえない楽しみ方を発見できるかもしれません。
旅行の交通費にお金をかける人は多くはない
今回参照した株式会社ビズヒッツの調査結果から、旅行するときに交通費にお金をかけようと考えている人は多くなく、むしろ節約したいと考えている人のほうが多いことが分かりました。
電車の旅には多少不便さを感じる場面があるかもしれませんが、電車だからこそ味わえる楽しみもあるでしょう。交通費と、それぞれの交通手段の利便性をてんびんにかけつつ、楽しい旅行計画を立ててください。
出典
株式会社ビズヒッツ 旅行でお金をかけること・節約することに関する意識調査
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
