低所得世帯向け支援金、109世帯分を誤給付 福島市でミス相次ぐ

 福島市は19日、物価高騰を受けた低所得世帯への生活支援特別給付金を給付する際、109世帯分の給付額を誤って振り込んだと発表した。同市による行政手続きの誤りの発生は今月6件目で、不手際や確認不足によるミスが相次いでいる。

 特別給付金は、対象世帯の所得に応じて7~10万円を基本に給付する制度。109世帯のうち53世帯には最大20万円を実際より少なく、56世帯には最大20万円を多く振り込んだ。

 市は給付対象世帯のデータを作成後、このデータを基に口座振り込みデータを作る作業を市内の民間業者に委託。業者が口座振り込みデータを作成する際にミスが生じたが、市の確認が不十分だった。

 市は対象869世帯に対し、16日に給付額や振込日を記載した給付決定通知書を発送し、18日に振り込んだ。対象者から「通知書と異なる金額が振り込まれている」と問い合わせがあり、発覚した。過少に給付した世帯には30日に追加で振り込む。過大に給付した世帯には差額の返納を求める。

© 福島民友新聞株式会社