日本人もプレーしたフィテッセ、勝点18剥奪で35年ぶりに2部降格 クラブ存続危機

かつて本田圭佑やハーフナー・マイク、安田理大、太田宏介ら日本人もプレーしたオランダのフィテッセ。

このほど、「ライセンス要件を満たせなかったとして、オランダサッカー協会ライセンス委員会から勝点18の減点を受けた。この減点ペナルティにより、フィテッセは正式に降格が決定した。この処分に対して控訴はせず、ライセンス保持のチャンスを掴むつもりだ」との声明を発表した。

今季のエールディビジで4勝5分21敗の最下位だったフィテッセ。これまでの獲得勝点は17だったが、18の剥奪でマイナス1となり、2部降格が決定。35年続けてきたトップリーグでの戦いは終わった。

『De Telegraaf』によれば、フィテッセはクラブ存続が深刻な危機にあり、ライセンス規定違反で勝点を剥奪されたという。長期間にわたってライセンス規定の要件を繰り返し満たさなかったため、勝点剥奪と罰金の処分も下されたとのこと。

また、来季2部リーグを戦えるかもまだ不透明だという。ライセンスを維持できるかは、クラブの新経営陣が策定した救済計画の成功にかかっている。ただ、その救済計画には依然として大きな不確実性と欠点があり、主なギャップは、それに必要な2000万ユーロ(33億円)以上の財政的補償が欠如していることだそう。

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フィテッセは2018年からロシア人オーナーが保有しているが、「ロマン・アブラモヴィッチがフィテッセを支配している、もしくは支配していた形跡があり、ウクライナ侵攻後にロシアに対して課された制裁措置に違反するリスクや、マネーロンダリングのリスクがある」との指摘もされていたという(オーナーがアブラモヴィッチから金を借りていたとも)。

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