新観光特急「かんぱち・いちろく号」初公開 JR九州、26日から運行【大分県】

初公開されたJR九州の観光特急「かんぱち・いちろく号」=19日、北九州市
畳を取り入れた1号車の個室席
2号車はラウンジ。杉の一枚板を利用した大型カウンターテーブルを置く

 JR九州は19日、別府・由布院―博多間の久大線などを走る新しい観光特急「かんぱち・いちろく号」(3両編成)を北九州市の小倉総合車両センターで報道機関に初公開した。大分、福岡両県への誘客を図る「デスティネーションキャンペーン」に合わせ、今月26日から運行を始める。

 車体のカラーはつやのある黒。正面のロゴマークは由布岳や沿線の川がモチーフになっている。各車両の側面には、久留米―大分間の各駅を結ぶ路線を金色であしらった。

 1号車の客室は大分・別府エリアの火山、温泉などをイメージし、温かみを感じる赤色を基調にした。ゆったりと座れるソファがあり、畳を取り入れた部屋もある。

 2号車はラウンジ。由布院・日田エリアの風土に基づいて設計し、杉の一枚板を使ったカウンター(長さ約8メートル)を設けた。各地のグルメやアルコール飲料を提供する。3号車は福岡や久留米の雄大な山、平野を連想させる緑色でデザインした。

 かんぱち・いちろく号は9月30日まで週3往復する予定。「D&S(デザイン&ストーリー)」と呼ばれる列車で、県内を発着点に走るのは4本目になる。

 今月22日には大分駅で一般向けに車両を展示する。

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