県道熊本高森線の4車線化、新たな延伸区間が開通 益城町の620メートル分 熊本地震の復興事業

4車線化の供用が始まった古閑交差点近くの県道熊本高森線=14日午前9時35分ごろ、益城町(石本智)
県道熊本高森線の4車線化事業で、惣領交差点までの開通を祝ってくす玉を割る関係者ら=14日、益城町

 熊本地震で大きな被害を受けた益城町で復興事業として進める県道熊本高森線の4車線化(3・8キロ)について、熊本県と町は14日、同町のグランメッセ熊本で新たな延伸区間の開通式を開いた。

 利用が始まったのは、古閑交差点から惣領交差点までの620メートル。4車線化を終えたのは計1・6キロで、残り2・2キロは2025年度末までに整備する計画。

 開通式には国会議員ら約170人が出席した。蒲島郁夫知事が「新しい街並みができ、子どもも安心して通学できるようになった。町と連携し、全線開通に向けて全力で取り組む」と述べ、関係者らとくす玉を割って祝った。

 県道熊本高森線は朝夕を中心に渋滞が発生し、地震直後は倒壊家屋が道をふさいで避難や救助に支障が出た。県は車道を2車線から4車線に広げ、自転車通行帯や歩道を設ける事業を進めている。(河北英之)

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