サギによる被害 タカで対策 静岡県の鷹匠招く 福島県会津美里町・伊佐須美神社

サギによる被害を減らすため放たれたタカ

 渡り鳥のサギによる被害に頭を悩ませている福島県会津美里町の伊佐須美神社は19日、タカによる対策に初めて乗り出した。タカを飛ばし、サギに天敵がいて危険な場所と刷り込みをさせる狙いがある。

 神社によると、サギのふんや泣き声が神社周辺の住民や参拝者を困らせるケースがあるという。サギは、境内にある社叢(しゃそう)の高い木の上に営巣してすみ着き、5、6年ぐらい前から急増している状況。目視で100近い巣が確認されている。これまで、熊よけ花火や放水といった対策を講じてきたが効果は限定的だった。

 この日は、神社から依頼を受けた静岡県の「鷹匠(たかじょう)」が午前と午後の2回、タカを放った。5月、6月も継続してタカを飛ばす計画。神社の担当者は「鳥も人もより良い環境で共存できることを願っている」としている。

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