福井駅ー大本山永平寺を結ぶ観光バス「永平寺ライナー」半額割引のはずが通常運賃に…京福バスが81件差額返金へ

 京福バス(本社福井県福井市)は4月19日、福井駅(同市)と大本山永平寺(永平寺町)を結ぶ観光路線「永平寺ライナー」で14日、半額割引を適用すべき交通系ICカード利用者から誤って通常運賃を収受したと発表した。読み取り機の設定に不備があった。多く収受したケースは81件あり、差額分(総額約3万4千円)を返金する。

 北陸新幹線の県内開業に合わせ、ICカード利用者を対象とした半額キャンペーンを4月1日からは土日・祝日とゴールデンウイークに実施している。福井駅-永平寺間は通常運賃が片道750円で、半額運賃は380円(小学生はさらに半額)となる。

⇒北陸新幹線開業で「不便」になった…

 京福バスによると、14日に運行したバス3台のうち1台で読み取り機の設定が通常運賃のままだった。システム管理業者が設定作業を誤ったとみられ、運行前に設定を確認する京福バスの社内マニュアルも守られていなかった。15日に支払いデータを確認して発覚した。

 再発防止策としてチェックリストを新たに作り、複数の職員で読み取り機の設定を確認する。差額分の返金はメール(keifukubus-info@keifuku.co.jp)と電話で受け付ける。問い合わせ窓口=電話0776-57-7701(平日午前8時半~午後5時半)。

© 株式会社福井新聞社