ユニクロも決定!駅西口に地上7階建て“巨大商業施設”誕生へ 全142店中、139店を公表 埼玉に初出店は22店 今年9月にオープン、名称は「エミテラス所沢」 客は年間1200万~1500万人を見込む

工事状況の航空写真(提供)

 西武線所沢駅西口の西武鉄道所沢車両工場跡地(埼玉県所沢市東住吉)で建設中の大型商業施設について、西武リアルティソリューションズ(本社・東京都豊島区)と住友商事(本社・東京都千代田区)は18日、名称を「エミテラス所沢」として9月に開業すると発表した。全142店舗のうち139店舗が公表され、車両工場の「引き込み線」や実際に使用した「運転用シミュレーター」を敷地内に設置する。

 同施設は地上7階建てで、商業フロアは4層。敷地面積は約3万4千平方メートル、延べ床面積は約12万9千平方メートル。既に発表されたキーテナント11店舗に衣料品大手「ユニクロ」が加わるほか、秩父名物豚みそ丼「ちんばた」、市内の洋菓子店「お菓子の工房エミール」の新業態「Petit luxe EMILE」など埼玉、所沢ゆかりの店を含む計139店舗を公表した。うち県内初出店が22店舗、市内初出店が91店舗。最新の上映設備を体感できる映画館「T・ジョイ エミテラス所沢」や、子育て世帯向けに子どものプログラミングや英語、ダンス教室も出店する。

 敷地内には鉄道車両を製造、修繕していた車両工場の名残を伝えるレガシーを設置。本線と車両工場を結ぶ線路「引き込み線」を当時の軌跡に埋め込む。また、実際に西武鉄道が運転士養成で使用した黄色い車体の「2000系」を模した運転用シミュレーターを館内に設置する(展示のみ)。

 半径5キロほど、車で約20分圏の市内外の住民や西武新宿、池袋線の利用者らを中心に、年間来館者数1200万~1500万人を見込む。周辺施設も合わせて所沢駅の利用者数は1日当たり約22万人(2019年)から3万人増を見込み、都心への消費支出を流出から流入へ転換することを目指すという。西武リアルティソリューションズ沿線開発事業室の川田武課長は「西武グループとして所沢エリアにさまざまな仕掛けをつくってきたが、所沢駅西口開発は最後のピース」と説明した。

 エミテラスは「ほほ笑み」と、居心地の良さをイメージした「テラス」を組み合わせた名称。人、都市、自然を表現したロゴも発表された。

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