【早出し】善宝寺が初公開する「三具足」とは? 鶴岡、龍王殿の特別拝観

特別拝観が行われている龍王殿=鶴岡市下川

 鶴岡市下川の善宝寺(水口道雄住職)で、辰(たつ)年御縁年を記念した龍王殿の特別拝観が行われ、初公開の法具「三具足(さんぐそく)」などが参拝者の目を引いている。

 辰年御縁年企画では、通常公開していない龍王殿と五百羅漢堂の一般公開、毎月辰の日の「御縁年特別御朱印」頒布などを行っている。龍王殿は本堂奥にあり、龍神から授けられたとされる三具足「如意(にょい)」や「硯(すずり)」「団扇(うちわ)」を展示。善宝寺の僧侶も普段は姿を見ることができず、貴重な機会という。

 夫婦で訪れた天童市芳賀タウン南2丁目、アルバイト従業員永岡レイ子さん(64)は「龍王殿の中は荘厳な雰囲気で、貴重な経験ができた」と話した。

 善宝寺は、妙達上人が平安時代に建てた龍華寺を起源とする曹洞宗の寺院。海の守護・龍神を祭り、県内外の漁業関係者らから信仰を集める。龍王殿の特別拝観は5月15日までと、10月20日~11月20日。拝観料2千円(辰年記念お守り付き)。問い合わせは善宝寺0235(33)3303。

特別拝観が行われている龍王殿=鶴岡市下川

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