夏の甲子園で2部制導入 栃木県高野連理事長「効果を見定めたい」 県内での採用は困難か

甲子園球場

 日本高野連が今夏の甲子園大会の一部日程で午前と夕方の「2部制」導入を決めたことについて、栃木県高野連の神部知重(かんべとしかず)理事長は19日、下野新聞社の取材に「導入の効果をまずは見定めたい」と今夏の大会を注視する考えを示した。

 暑さ対策を巡って県高野連も昨夏の栃木大会で、五回終了後の「クーリングタイム」や、ベンチ裏へのスポットクーラーや製氷機設置などの対策を講じた。「夏のグラウンドの暑さは尋常ではなく、暑さ対策が重要なのは確かだ。できる対策を一つ一つ進めていくことが重要」と強調した。

 一方で2部制導入については「それだけで問題が完全に拭えるわけではない」とも指摘。暑い時間帯を避け1日当たりの試合数を減らせば大会日程が延び、会場確保など新たな課題も想定されることなどから「現実問題として、県内での導入は難しい」とも述べた。

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