古江彩佳が夢見る「パリ五輪」に立ちはだかる笹生優花 世界ランキング争いで僅差に迫る

古江彩佳(C)共同通信社

【シェブロン選手権】第2日

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パリ五輪(7月26日開幕)まで100日を切った。女子ゴルフの代表は全米女子プロ選手権終了直後の6月24日付五輪ランキングで決まる。

東京五輪代表を逃した古江彩佳(23=写真)は、パリ五輪代表を「ずっと意識している」と公言。今季米ツアー8試合でベスト10入り4回と好調、五輪ランキングの基になる世界ランキング18位の畑岡奈紗(25)に次ぐ22位。日本勢の2番手にいる。メジャーは獲得ポイントが大きく(優勝100ポイント)、今大会と5月の全米女子オープン、6月の全米女子プロで上位に入れば代表に近づく。

古江を追う2年連続国内女王で同ランキング26位の山下美夢有(22)は、ライバルの順位は関係なしに、各国・地域最大4人までが出場できる同15位以内を目指しているが、スポット参戦で好成績を収められるほど海外メジャーは甘くはない。

古江にとって怖いのは、むしろ同ランキング25位で日本勢3番手の笹生優花(22)ではないか。21年全米女子OPで畑岡をプレーオフの末に破った笹生は、東京五輪は母の母国であるフィリピン代表として出場(9位)。パリ五輪は父の母国代表として金メダルを狙う。昨年の全米女子プロでも最終日に66と爆発し1打差2位だった笹生は、2つ目のメジャータイトルを逃すもビッグゲームでの強さを見せつけた。

古江の夢を砕くのは僅差に迫る笹生かもしれない。

2日目が終わって古江と畑岡は通算2アンダー21位タイ、笹生はイーブンパー41位タイ。日本勢トップは5アンダー5位タイの勝みなみ。渋野日向子は1オーバー49位タイで今季初の予選通過となった。

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