【DeNA】「横浜愛」が入団の決め手...5年ぶり復帰の筒香嘉智 「下馬評低いチーム」救世主になれるか

大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツを退団し、5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智の公開入団会見が2024年4月18日、横浜スタジアムで開催された。

雨が降りしきる中、約9600人のファンが球場に集まったことが、期待の大きさを物語っている。

スタンドから応援歌が流れて迎えられると、

「正直、かなり鳥肌立っています。本当にありがとうございます。本当に素晴らしい応援歌で僕も大好きですし、久々にこの応援歌を聴けて興奮しています」

と感謝の思いを口にした。

「ベイスターズで優勝したい」

巨人など複数球団による争奪戦となったが、DeNAでのプレーを決断した。

入団会見でその理由を聞かれ、

「僕は常に野球がうまくなる方というのが自分の頭の中にあり、うまくなる方を選択してきたつもりでいます。アメリカのサンフランシスコを退団になり、どうなるか分からない状況で正直、日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのが事実であります」

と胸中を吐露した。そのうえで、

「毎日練習している時間の中でいろいろ考えていく中、ベイスターズで優勝したいという思いが日本でプレーをするモチベーションになりました」

と「横浜愛」が決め手となったことを明かした。

筒香はチームを変えるために必要な選手

筒香が復帰したDeNAは2024年4月20日試合前時点で、7勝10敗で最下位。戦前の下馬評も高いとは言えなかった。その理由は今永昇太、バウアーという左右のエースが退団したことだ。

先発ローテーションで期待された平良拳太郎も、右肩の違和感で開幕早々に戦線離脱。投手陣が不安定なうえ、打線も牧秀悟、佐野恵太、宮崎敏郎とタレントがそろっているが得点力が高いとは言えない。

「今のDeNAは攻守で精度が低く、しぶとい戦いで白星を重ねるしたたかさがない。筒香は日本球界から離れていたので過度な期待は禁物ですが、チームを変えるために必要な選手です。救世主になってほしいですね」(スポーツ紙記者)

筒香の加入で化学反応が起こせるか。(中町顕吾)

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