松下洸平、『9ボーダー』で新たな“コウタロウ沼”出現も「被り問題」が勃発 TV界ドラマ枠乱立の影響か

松下洸平(C)ピンズバNEWS

4月19日、川口春奈(29)主演の連続ドラマ『9ボーダー』(TBS系/金曜夜10時~)の第1話が放送された。

『9ボーダー』は、19歳、29歳、39歳と各年代のラストイヤー“9ボーダー”を迎える3姉妹が自分の生きる道を模索するヒューマンラブストーリー。川口は3姉妹の次女でしっかり者の大庭七苗(おおば・なな/29)を演じている。

「本作は“物語を大きく動かすキーパーソン”として、松下洸平さん(37)の出演が予告されていました。放送前は役名が” コウタロウ“であること、《“ある事情”を抱えており、バルに住み込みで働いている》という以外の情報が伏せられていましたが、演じるのが松下さんということで、“沼落ち”必至のキャラだろう、と言われていましたね」(テレビ誌編集者)

松下は、戸田恵梨香(35)主演のNHK連続テレビ小説『スカーレット』(19年後期)で主人公の夫・十和田八郎を演じ、強い妻に押されながらも繊細で優しさをにじませ、妻を支え続ける役で大ブレイク。“八郎沼”というワードを生み出し、以降、松下がドラマに出るたびに“沼落ち”する視聴者が続出するようになった。

最近では23年10月クールの多部未華子(35)、今田美桜(27)、神尾楓珠(25)とのクアトロ主演作『いちばんすきな花』(フジテレビ系)で、松下は主人公の一人である春木椿を好演。頼りないところもあるが包容力あふれる椿を見事に演じきり、大きな“椿沼”を作り出したのだった。

そんな松下は『9ボーダー』でも、視聴者を“新沼”に落としているという。

【※以下、『9ボーダー』第1話のネタバレを含みます】

「“コウタロウ沼”が早くも出現していますね。松下さん演じるコウタロウは、本編スタート時点の1か月前に、階段から落ちて記憶喪失になった、謎多き男性。名前も本名ではありません。

ある日、路上でギターを引き語りしていたところに主人公・七苗(川口)が通りかかり、そこで知り合いになる、という流れが第1話で描かれました。松下さんは歌手活動もしているため、ドラマでも美声が聴けたことに喜ぶファンも多いですね」(前同)

コウタロウは七苗に「何も分かってないようで、ちゃんと分かっていそう」と評されている、捉えどころのない不思議な人物。

第1話では七苗が仕事もプライベートも充実している、と話すも「嘘。ホントは寂しい?」と見抜いたり、終盤には思い悩む七苗に「大丈夫。(君は)素敵な人だから」「俺のこと、好きになっていいよ。俺もきっと君を好きになる」と穏やかに語り掛けるなど、沼落ち必至の名シーンを連発。

《登場シーンからもう………息するの忘れるくらい深いわこれ…この沼は》
《俺のこと好きになってもいいよ、と言われたら、ヤベー奴だと思っても、コウタロウなら不可避だわ。だまされてても良いわ、と思うだろうな》

といった声がX(旧ツイッター)にも多く寄せられていて、実際《コウタロウ沼》と書き込む視聴者もいる。

■記憶喪失設定は4月期3作目

『9ボーダー』での松下の演技が高く評価される一方で、コウタロウの“記憶喪失設定”も話題になっているという。

「“被り”を指摘する視聴者が続出しています。それもそのはず、現在放送中の4月期のドラマでは、『9ボーダー』も含め、記憶喪失のキャラクターが物語に深く絡む作品が3作もあるんです」(前出のテレビ誌編集者)

4月期の連続ドラマでは、生見愛瑠(22)主演の『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系/火曜夜10時~)と、杉咲花(26)主演の『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系/月曜夜10時~)、この2作は、どちらも主人公の“失われた記憶”が物語のカギとなっている作品なのだ。

そこに加えて、『9ボーダー』も記憶喪失のコウタロウ(松下)が物語に大きく絡む作品であると明らかになったため、

《ドラマにも流行りがあるのは分かるが、今シーズンは記憶喪失物が多いな》
《4月からのクールのドラマ記憶喪失系多くない?》
《記憶喪失系ドラマって流行りなの?笑最近、似たような設定のドラマ多いな笑ドラマ枠が多いから仕方ないのか?》

といった指摘がXに多く寄せられているのだ。

「テレビ不況の今、バラエティ番組にCMが入らなくなりつつある一方で、ドラマのほうがまだCMが入る状況にあります。そのため民放局のドラマ枠はどんどん増加し、もはや乱立状態と言えそうな感じですよね。今年も日本テレビが、4月改編で『土ドラ9』枠を新設。第1弾として、今田美桜さん主演の『花咲舞が黙ってない』が4月13日にスタートしました。

今期の3作品の“記憶喪失被り”も、ドラマ枠の乱立が影響しているところはありそうですよね」(制作会社関係者)

同期ドラマとの設定被りが指摘される『9ボーダー』だが、松下は回を重ねるたびに“コウタロウ沼”を拡大させていくのだろう。大人気の松下のパワーで、同ドラマは多くの視聴者を獲得できるだろうか。

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