マカオ、架空の詐欺被害を自作自演の中国人ギャンブラー逮捕…カジノの負けを妻に叱責されるのが心配でやった

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は4月18日、架空の詐欺被害をでっち上げたとしてマカオを訪れていた中国人(中国本土居民)の商人の男(29)を虚構犯罪(狂言)で逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、同月9日午後7時頃、上述の男から当日の午後4時半頃にコタイ地区にあるカジノ施設で換銭党と呼ばれる(違法)両替商と貨幣両替の取引を行った際、香港ドルの現金を手渡したが約束通り人民元の現金が所定の口座に振り込まれず、詐欺にあった可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。

 その後の同局の調べで、男は詐欺被害に遭ったとした時間帯、単独でカジノゲームに興じており、誰とも接触がなかったことがわかり、狂言の疑いが浮上。11日に男を警察署へ呼んで調査を行ったところ、男は架空の通報をしたことを認めた上、動機についてカジノで負けてしまい、妻に叱責されるのが心配だったため、詐欺被害に遭ったことにして通報したと供述したという。

 同局では、男を虚構犯罪罪で起訴、検察院送致する方針。

 マカオでは、これまでにもしばしばカジノの負けを家族などに隠蔽する目的の狂言事案が報告されている。

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