ピーマンとナスの苗に適用外農薬の誤使用 島根と広島に出荷 JAしまね、自主回収 

 JAしまね(松江市殿町)が19日、島根、広島両県に出荷したピーマンとナスの苗に適用外農薬の誤使用があったため、自主回収を始めたと発表した。生産農家の誤認と報告漏れが要因。成長後の実への農薬残留はないとみているが、追跡調査を行う。

 同JAによると、苗の生産農家がピーマンとナスへの使用が想定されていない殺虫用農薬を散布していたことが16日に判明。3月25日からの出荷分について、17日に店頭販売を停止し、自主回収を始めた。

 出荷先は、ホームセンターのジュンテンドー(計3万4020ポット)と広島県内のスーパー・スパーク(計1360ポット)で、両社で島根県内16店、広島県内19店に卸していた。

 同JAは今後、生産者に農薬の適正使用についての指導や報告義務の周知などを徹底する。

 島根県は農薬取締法違反に当たるとみて当該農家への立ち入り検査をし、農薬使用の際にはラベルの確認を徹底するよう指導した。

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