レアル・マドリード移籍の噂が付きまとうハーランド チームメートが警鐘を鳴らす

写真:現時点でハーランドのスペイン上陸の可能性は低そうだが…… ©Getty Images

マンチェスター・シティで活躍するノルウェー代表FWアーリン・ハーランドには、レアル・マドリード移籍の噂が常に付きまとっている。マンチェスター・シティとの契約はあと3年残っており、今シーズンも公式戦通算39試合31ゴールという比類ない成績を残すなど不動のエースに君臨していることを考えると、スペイン上陸が実現する可能性はかなり低いと言えそうだが、レアル・マドリード側がハーランドに関心を持ち続けている限り、可能性はゼロではないと言えそうだ。

移籍が実現すれば大きな注目を集めることは間違いないが、ハーランドのチームメートが彼を“受け入れる側”に対して警鐘を鳴らしている。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

警鐘を鳴らしたのは、ノルウェー代表のチームメートであり、現在はビジャレアルでプレーするFWアレクサンダー・セルロートだ。彼はハーランドがスペインのクラブに移籍した場合には「いくつかの問題を引き起こす可能性がある」としている。

セルロートは「彼がスペインの“あるクラブ”に移籍したとしよう。あえてクラブ名は言わないけど」と切り出し、次のように語った。

「彼はそのチームに適応しなければならないけど、チーム側も彼に適応しなければならない。今はあるリーグと他のリーグの間にそれほど大きな違いはない。僕はイングランド、ドイツ、スペインでプレーした経験があるけど、広く言われるほどの違いは感じなかった」

「だからもちろん、ハーランドはスペインに適応するだろう。一方で、ハーランドのような偉大なプレーヤーのケースを考えると、ハーランドがチームに適応する必要があるのと同時に、チームも彼に適応する必要がある」

そして、セルロートはそのような考えの根拠として、2009年にインテルからバルセロナに移籍した元スウェーデン代表FWのズラタン・イブラヒモヴィッチ氏のケースを挙げた。

「イブラヒモヴィッチがスペインに来た時のことを考えてみてよ。彼はバロセロナに適応しようと努力した。バルセロナも多くの側面で彼に適応する必要があったけど、実際にそうはならなかった」

バルセロナでのイブラヒモヴィッチ氏は開幕当初こそ好調だったが、徐々にパフォーマンスを落とし、わずか1シーズンで退団。後にジョゼップ・グアルディオラ監督(当時)との間に確執があったことを公言しており、バルセロナではお互いの適応がうまくいかなかったと言える。

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