静岡県知事選挙は事実上の選挙戦に突入 与野党対決の構図に①

前浜松市長の鈴木康友氏(66)と元副知事の大村慎一氏(60)の争う構図が固まり、事実上の選挙戦に突入した静岡県知事選。今週に入って一気に動きが活発になりました。

鈴木康友氏:
「今回、県知事選挙出馬にあたりまして、もう一度、この原点に立ち戻り、「やります」の精神で、これからの県政のかじ取りをしていきたいというふうに思っております。私がこれまで積み上げてきた
知見・経験、ネットワークを全部注ぎ込んで、これからの静岡県の発展のため、「オール静岡」で取り組んでいく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいというふうに思います」

一方、12日に出馬会見をしていた大村氏は、鈴木氏の出馬表明会見と同じ15日に、静岡市内で政策発表会見を開きました。

大村慎一氏:
「いま、対立分断が起きてしまったわけですね。それで結局、県政の諸問題が進まないわけですから、
総括して言うと川勝県政について、政策を進める手法を抜本的に見直さなきゃいけないと思っています。根本的に手法を変えて新しい県政を作っていく」

「有言実行」を掲げ川勝県政からの刷新を目指す大村氏。
基本政策の一番目に置いたのが、防災・危機管理の強化です。

大村慎一氏:
「災害の時のためには平時から県と市町が連携して
意見交換しながら整えておかないといざという有事の時に人が死にます。私、そう思っています。ですから、しっかりと連携していくことが重要だと思います」

15日に静岡県庁で出馬を表明した鈴木氏。

“市長から知事へ”目指す県知事像について次のように語りました。

鈴木康友氏
「県を引っ張っていくリーダーとしての資質と、きちんと県民の皆さんに、わかりやすくいろんな事を発信して行くということが大事だろうと思っております」

選挙戦に欠かせない支援の力。

それぞれの政党・団体は、鈴木氏、大村氏のうち
どちらを推薦するのか?

大きな決断を迫られました。

片山真人アナウンサー:
「大村慎一氏です。このあと連合静岡からヒヤリングを受けます」

労働組合組織・連合静岡で15日に行われた知事選候補予定者たちの「面談」。

推薦依頼をした 2人のうち、まず大村慎一氏から始まりました。

面談は冒頭のみ撮影が許されましたが、その後は非公開で1時間以上にわたって行われました。

面談を終えた大村氏は…。

大村慎一氏:
「基本的に私の、この県政に対する今回立候補した思いと言うこと、それ から、その思いについて話をして、それについては充分ご理解いただけた んじゃないかと思っています」

片山真人アナウンサー:
「午後1時25分です。鈴木康友さんが連合静岡に到着しました。」

「よろしくお願いします」

こちらの面談も 1時間以上に渡って行われました。

Q( 面談の ) 手ごたえは?
鈴木康友氏:
「いろいろ政策的な話を相互にさせていただいて、 静岡連合とは25年間政治活動をやってきたが、最初の時から一緒に活動してきた仲間なので、ご推薦をいただけるものと確信している。きょうは、やはり、中部、東部、いままでの西部だけではなくてそうした地域の経営もやっていかないといけないので、そういうところに対する思いなどを会長から聞かれたので、率直な私の思いを訴えた。」

一方の自民党の対応も注目されました。

鈴木康友氏
「おはようございます、はい」
「失礼します」
「会場がせまいところですいません」

17日、自民党県連の土屋総務会長と河原崎政調会長らが2人から川勝県政の評価や リニア新幹線、浜松の新野球場などに関する政策を聞き取りました。

ヒアリングは非公開でおよそ1時間、行われました。

面談終了後、鈴木氏は…。

鈴木康友氏
「冒頭やっぱり、川勝知事の県政を継承するのかどうかという点が、問われましたけれども、これは私が仮に知事になれば、別人格としてスター トするわけですから、ゼロベースでしっかりとやっていくと、継承するということではないということは、はっきり申し上げさせていただきました」

そして同じ日、大村氏も自民党県連の面談に…。

Q連日面談ですが心境は?

大村慎一氏
「私の訴えを聞いていただけるということなので喜んで来た」

「失礼します」

「さすがに静岡市の人だから 3分前にちゃんと来れる」

大村慎一氏
「寝てても酔っぱらっても歩ける距離」

なごやかな雰囲気で始まった大村氏へのヒアリング。

鈴木氏と同じくおよそ1時間ほど行われました。

Q 川勝県政の評価だったり、それを継承するのかという質問があったと思います。それについてどのようにお答えになりましたでしょうか?

大村慎一氏:
「川勝県政については、その政策的に、もちろん行政ですから、引き継ぐべき点も、そうでない点もあります。それはそれとして、私としては、川勝県政において用いられた、その政策の推進手法と言うものについては、これは引継ぎはいたしません。「対話と実行」ということで、川勝県政とは全く異なるスタイルで、仕事を進めてまいりたいと思っております。それが私の言ってる再構築ということになります。」

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