「ユベントスに勝てたはず…」残留争いカリアリのラニエリ監督に込み上げる悔しさ、2点リード守れずドロー決着

カリアリのクラウディオ・ラニエリ監督[写真:Getty Images]

カリアリのクラウディオ・ラニエリ監督に悔しさが込み上げる。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

セリエAで残留争い中のカリアリは19日、第33節でユベントスとのホームゲームに臨み、2-2のドロー。前半のPK2発で2点リードも、後半に入って直接FK弾および87分のオウンゴールで追いつかれてしまった。

勝ち点1の積み上げで暫定ながらも13位に浮上し、この「勝ち点1」がモノを言う残留争いとあって、決して価値なきドローだったわけではない。相手も停滞感漂うユベントスとはいえ、カリアリにとっては明確な格上だ。

しかし、試合直後に『DAZN』で90分間を振り返った老将ラニエリは悔しさをあらわに。「ユベントスに勝てたはず」と切り出したうえで、やるせない心情を吐露する。

「相手はユベントスだ…試合終了のホイッスルが鳴るまで、1秒たりとも集中を切らせない。我々は“いい試合”は出来たと思う。選手たちをねぎらう義務が私にはある。ただ、失点は2つとも回避できたはずだ…」

「最初の失点は、ユーベが自分たちのサッカーをできずにもがいていた時間帯。キエーザへのファウルをとられてFKになったわけだが、あの判定は疑問が残る。しかし、レフェリーに対する適応も試合の一部なのだ」

今季途中就任からなんとかカリアリを立て直し、かろうじて残留圏内をキープさせているラニエリ監督。残り5試合、目標は明確だ。

「このチームはハンディキャップを抱えて今季を滑り出し、そうだな…ようやく体裁が整ったのは、ここ1カ月半の間だろう。選手には『このまま最後まで行くぞ』と伝える」

「今日は本当に残念だ。残念だが、見据えている目標はひとつしかない。残留のために、少なくとも勝ち点36は確保しないといけない(現在は33)。最速でここに到達させる」

何はともあれユベントスから勝ち点1をもぎとった自信を次節に昇華できるか。次は27日に難敵ジェノアとのアウェイゲームだ。

© 株式会社シーソーゲーム