炊き込みご飯を「通常炊飯」と「炊き込み炊飯」で作るのとでは、「電気代」はいくら変わる?

炊飯器の種類

まずは、炊飯器の種類を見てみましょう。

電気を使う炊飯器の種類は、大きく分けて以下の3つがあります。

__・マイコン炊飯器

・IH炊飯器

・圧力IH炊飯器__

マイコン炊飯器は古くから使われており、底部のヒーターで炊き上げるタイプの炊飯器です。

IH炊飯器と圧力IH炊飯器は、どちらも電磁誘導加熱により炊き上げるのが特徴です。圧力IH炊飯器は炊くときに圧力をかけることで、ほかの種類と比べて短時間で炊き上がります。種類によって炊飯時間や保温効果、製品の価格帯などが異なります。

「通常炊飯」と「炊き込み炊飯」にかかる時間の違い

通常炊飯と炊き込み炊飯の違いは、炊飯時間や炊き込み温度などです。白米と違い、炊き込みご飯では具材が入るため、炊飯時間や温度に調節が必要です。

実際に、それぞれのモードで炊飯時間がどれほど違うのかを見てみましょう。

今回は「IH式の炊飯器」を例に、時間を調べました。

__・通常の炊飯(エコ炊飯):約42分

・炊き込み炊飯:約54~60分__

上記の場合では、通常炊飯と炊き込み炊飯で約12~18分の違いが見られます。

ただし、メーカーや機種などによって炊飯時間は異なります。そのため、必ずしも炊き込み炊飯のほうが通常モードの炊飯時間よりも長いとは限りません。

「通常炊飯」と「炊き込み炊飯」の電気代を比較してみた

前述した炊飯時間で、それぞれどのくらい電気代がかかるのかを計算してみましょう。

__・1回あたりの炊飯時消費電力量:160ワットアワー

・電気代単価:30円/キロワットアワー__

実際に計算した結果を、表1にまとめました。

表1

※筆者作成

表1より、炊き込み炊飯のほうが通常炊飯よりも1回あたり約1円高くなることが分かりました。

しかし、炊飯時にかかる消費電力量は炊飯器の機種によって多少の差が生じます。

ほかにも保温機能を使用した場合には、さらに電気代がかかりますので、今回の結果はあくまで目安として参考にしてください。

肉や魚介類、野菜を一緒に入れた炊き込みご飯を作れば、おかずを1品減らしても、満足度の高い食事が完成します。

おかずの調理にかかる水道光熱費の節約が期待できるだけでなく、おかずを作る手間や時間も減らせるでしょう。

「通常炊飯」と「炊き込み炊飯」では1回あたり約1円電気代に差が出る場合がある

今回の検証結果では、「通常炊飯」と「炊き込み炊飯」で1回あたりの電気代に約1円の差が見られました。これは「炊き込み炊飯」のほうが炊飯時間が長いことが影響していると考えられます。ただし、製品や炊飯モードによっても電気代は変わるでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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