山本由伸序盤4失点も… MLB最長6回&最多9奪三振の粘投で黒星消える

メッツ戦に先発した山本由伸

ドジャース・山本由伸投手(25)が19日(日本時間20日)に本拠地のドジャー・スタジアムで行われたメッツ戦に先発し、メジャー最長となる6回を投げて最多の9奪三振。一方で7安打4失点を喫したが、大谷翔平投手(29)ら味方打線の反撃で2敗目は免れた。

わずかな制球ミスをことごとく痛打された。初回こそ9球で2三振を奪って三者凡退に抑えたが、2回は一死から直球が甘く入り、アロンソに右翼席へ先制ソロを叩き込まれた。さらに二死二塁のピンチでは高めの直球を中前へ運ばれ、2点を失った。

続く3回も先頭打者への四球後に内角への直球を左翼線に運ばれて無死二、三塁。ここで再びアロンソに投じたカーブが甘くなり、詰まりながらも右前への適時打で1点を追加され、中犠飛で序盤で4点のビハインドとなった。

だが、同僚たちが黙ってはいなかった。4回には四球で出塁した大谷が二盗を決め、次打者の右前打で一気に生還。反撃ののろしを上げると、続く5回には二死一、二塁から大谷に3月20日の開幕戦以来となる得点圏での適時打が飛び出し、2点差に詰め寄った。

さらに、4回以降は無失点で抑えた山本の球数は6回を投げ終わって99球に到達。降板が現実味を帯びた中、打線は二死満塁のチャンスをつくり、試合前まで打率0割2分9厘(35打数1安打)だったテーラーが2点適時打を放ち、〝土壇場〟で同点となって山本の黒星は消え去った。

本拠地初勝利と2勝目はお預けとなったが、課題と収穫のあるマウンドとなったようだ。

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