中日 大野雄大がまさか二回途中6失点KO「申し訳ない」立浪監督が早期の決断 柳、メヒアに続きベテラン左腕も炎上

 1回、大山の先制適時打を許す大野(撮影・山口登)

 「阪神15-2中日」(20日、甲子園球場)

 中日の大野雄大投手が二回途中6失点でKOされた。逆転を許しなおも1死満塁の状況で立浪監督がベンチを出て交代を告げた。

 大野は初回に大山の適時打で1点を先制された。直後に打線が試合をひっくり返したが、二回も阪神打線につかまり無死満塁のピンチを背負うと、大竹に不運な当たりのタイムリーを浴びた。さらに続く近本に勝ち越し犠飛を許すと、中野に四球を与えて満塁となったところでマウンドを降りた。

 2番手には梅野が上がったが、森下にタイムリーを浴びた。続く大山には犠飛を許し、佐藤輝に2点適時打を浴びて左腕は計6失点となった。復活勝利を挙げた4月3日・巨人戦以来の先発マウンドだったが、まさかの展開が待っていた。

 大野は「ゲームを作ることができず早い回での降板となり、チームと中継ぎ陣に迷惑をかけて申し訳ないです」とコメントした。中日はリーグ10勝一番乗りを果たしたものの、先発陣が踏ん張れずに連敗中。柳、メヒア、大野と3人連続でKOされてしまう苦しい展開となった。

 チームは最終的に15失点で大敗。2位に浮上してきた阪神に0.5ゲーム差と迫られた。大野は今季初黒星。ベンチでは厳しい表情を浮かべていた。

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