開成町 民間活力で健康寿命延伸 ライザップと協定締結 南足柄市・大井町・松田町・山北町・開成町

山神町長(左)と平松マネージャー

開成町は4月11日、RIZAPグループ株式会社(本社/東京都新宿区、以下ライザップ)と健康寿命延伸に向けた連携協定を結び、同町役場で締結式を行なった。民間の知見やノウハウを活用した事業を実施し、住民の健康づくりを進めていく考え。

開成町は2013年度からの12年間を計画期間とする「第五次開成町総合計画」の中で、「健康を育み町民がいきいきと暮らせるまち」の実現を目標に掲げている。

町は各種取り組みにおいて民間との連携も強めており、21年9月に明治安田生命保険相互会社と、23年4月に中北薬品(株)と健康増進に関する協定を締結している。

こうした中、住民の更なる健康意識向上策について模索していたところ、昨年8月に役場近くに「chocoZAP開成店」がオープン。町は、町が行う国民健康保険と後期高齢者医療保険利用者の健康診断の受診率向上を目指しており、連携を打診。これをライザップが快諾し、今回の提携となった。

保健健康課の担当者は「開成町が行う健診の受診率は、23年は約41%と県下の自治体でも2番目に高かった。しかし、40代と50代の受診率に課題があったので、高いブランド力を持つライザップと提携することにより、受診率の向上が見込める」と期待する。

ブランド力に期待

締結式には山神裕町長とRIZAPグループ(株)福利厚生事業推進部自治体連携シニアマネージャーの平松佳之氏らが出席。平松マネージャーは「ライザップ18万人から得た確かなデータを生かし、一緒に日本一健康な町づくりをしていけたら」とコメント。山神町長は「開成町は長寿率の高い町だが、健康寿命を高めていくことが重要で、医療費抑制にもつながる。民間の力を借りることは有効」と話した。

今後、ライザップの講師を招いた町民向け健康セミナーを行う。また、国民健康保険などを対象にした健康診断で、指導が必要とされた人は特定保健指導プログラムを受けることができ、ライザップの指導者の面談・指導、希望者は「chocoZAP開成店」を4カ月間無料で利用することができる。このほか、全町民を対象にライザップと協力した健康増進プログラムの提供(有料)、指導者向けのスキルアップセミナーなども開催していく。

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