ハービー・山口写真展:HOPE 2024 ~希望を撮り続けた50年~

by 飯塚直

日本写真芸術専門学校は、写真家のハービー・山口氏が校長に就任したことを記念し、写真展「HOPE 2024 ~希望を撮り続けた50年~」を6月25日(火)より開催する。

会場は渋谷ヒカリエ「8/CUBE」と、日本写真芸術専門学校8階「Wall Gallery」。

「8/CUBE」会場では、活動初期の写真集「1970年、二十歳の憧憬」からはじまり、ロンドン在住時代、2000年代以降~故・坂本龍一氏との最後のショットを含む最新作までを3つのスペースにわたって展示。

併せて、初期に使用していたカメラやコンタクトシートなどの仕事道具も展示予定。

「Wall Gallery」会場では、写真集「代官山17番地」の再構成作品を展示する。いずれも、山口氏の全キャリアを振り返る内容になるという。

なお、展示構成は、日本写真芸術専門学校主任講師で写真評論家の鳥原学氏が担当している。

6月28日(金)には、同展に合わせたトークショーも開催する予定。

20歳の頃から最近の作品までを展示しました。「人間の生きる希望を撮りたい」という想いが全ての写真に通底しています。

私にはカリエスという病を生後間もなくから十数年患った経験があり、その病気から立ち直った10代の終わりのある日、「生きる希望を撮りたい」と強く思ったことが始まりでした。

「相手の明日の幸せを祈ってシャッターを切る」。それがカメラを構える時の心境です。

ハービー・山口氏のメッセージ

渋谷ヒカリエ8階 8/CUBE 1,2,3

開催期間

2024年6月25日(火)~7月2日(火)

開催時間

11時00分~20時00分(7月2日のみ11時00分~17時00分)

日本写真芸術専門学校 8階 Wall Gallery

開催期間

2024年6月25日(火)~7月7日(日)

開催時間

平日:9時30分~20時30分
土曜日・日曜日:9時30分~17時00分

作者プロフィール

1950年東京都出身。23歳でロンドンに渡り10年間在住、劇団の役者を経ながら写真活動に励む。折からのパンクロックのムーブメントの中、ミュージシャンのポートレートが高く評価された。幼年期に患った病歴の末、写真のテーマを「生きる希望」とし人物を撮り続けている。エッセイの執筆、ラジオのパーソナリティー、ギタリスト布袋寅泰には歌詞を提供している。テレビ番組「徹子の部屋」にも出演するなど幅広い年代層から支持されている。2011年度日本写真協会賞作家賞受賞。個展・著作多数。作家名の「ハービー」は、敬愛するジャズフルート奏者ハービーマンより。

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