「長高水族館」リニューアル 近くの長浜保健センターに移転 大洲

「長高水族館」が移転オープンした大洲市長浜保健センター

 長浜高校(愛媛県大洲市長浜)の生徒が運営する「長高水族館」が20日、近くの市長浜保健センターに移転し、リニューアルオープンした。移転場所には1986年まで旧長浜町立の長浜水族館(35年開館)があり、40年近くの時を経て水族館が元の場所に帰ってきた。

 長高水族館は住民らのまちづくり企画「まちなみ水族館」に参加し、99年に全国初の高校水族館として誕生。現在は水族館部の部員が約150種類2000点の生き物を飼育し、校内で毎月1回一般公開していた。 

 移転は施設の老朽化や部員の急増を受け、県や市の協力を得て計画。部員は今春、全校生徒の約6割に当たる95人にまで増えた。新たな水族館は3階建て約1450平方メートルのうち1、2階の約490平方メートルを利用し1階に海の生物、2階には淡水生物を展示。施設入り口には高さ約1メートル、幅約3メートルの水槽があり、開館を記念しマダイとホシザメを入れた。

 部長の3年西岡春陽さん(17)は「将来は水族館で働きたい部員が多く、新しい施設でその夢に近づけるよう成長していきたい」と展望。顧問の重松洋教諭(56)は「移転は全員にとって初めての経験。大変だったが大きな学びになった」と振り返った。

 長高水族館は毎月第3土曜の午前11時~午後3時に一般公開。同校のホームページから予約が必要。

ゲンゴロウなどの水生生物を説明する水族館部員(左)
タイやサメが泳ぐ施設入り口の水槽を見学する来場者

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