遺児の高等教育に支援を 松山で「あしなが学生募金」始まる

募金活動で遺児の高等教育への支援を呼びかける学生ら=20日午後、松山市湊町5丁目

 病気や災害で親を亡くすなどした遺児らの高等教育を支援する「あしなが学生募金」が20日、松山市湊町5丁目の坊っちゃん広場で始まった。あしなが育英会(東京)の奨学金は、申請者増による資金不足で不採用となるケースが増えており、県内の大学生らが理解と協力を訴えた。21日まで。

 20日は奨学金を受けている遺児やボランティアの高校生ら計15人が街頭に立ち、支援を呼びかけた。小学生の時に病気で父親を亡くした松山大3年の学生(20)は「高校や大学に進学できるかどうか不安だったが、今は自分の夢を追うことができている。希望するすべての人が学べる社会になってほしい」と語った。

© 株式会社愛媛新聞社