「社内処刑人」復讐エンターテイメントドラマで共演の中村ゆりか&生駒里奈が明かす2人の関係

関西テレビで放送中の連続ドラマ「社内処刑人~彼女は敵を消していく~」(木曜深夜0:25、関西ローカル。DMM TVで独占配信)の取材会が行われ、ダブル主演を務める中村ゆりか生駒里奈が出席。作品の見どころや、撮影の裏話などを明かした。

「社内処刑人~彼女は敵を消していく~」は、関西テレビがDMM TVとコラボした“リベンジ・復讐(ふくしゅう)”がテーマのドラマ企画の第2弾。世の中のさまざまな女性たちの生きざまに問題提起する、社会派“ヒューマン”コミック誌「ストーリーな女たち ブラック」(ぶんか社)で連載中の、原作・タナカトモ氏&漫画・つかさき有氏が手掛ける同名漫画が原作だ。

純粋だが地味で内向的な派遣社員・浅見ほのか(生駒)が、謎の美女・深瀬のぞみ(中村)の入社と同時に社内で多発する、まるでパワハラを粛清(しゅくせい)するような怪事件の真相を追う、先が読めない復讐エンターテインメントドラマが展開する。

中村が演じるのぞみは、社内に底知れぬ恐怖を呼び込む派遣社員。華やかな外見で仕事もでき、周囲の羨望(せんぼう)を集める存在だが、その行動はどこか謎めいている。一方、生駒の役どころは、同じく派遣社員・ほのか。おとなしい性格で、社内に横行するハラスメントにあらがえずに苦しむ憂鬱な日々を送っていたが、のぞみと親しくなったのをきっかけに、毎日を楽しいと感じるようになる。

今回が初共演となる中村と生駒は、互いに“人見知りするタイプ”で他人との距離を縮めるのに時間がかかるというが、生駒は「撮影が始まってから、短時間でぎゅっと仲良くなれた」と笑顔を見せる。きっかけは中村が小道具のメモ帳に落書きしていた“キツネの絵”だそうで、「意外とそういうことをするタイプなんだと知って面白くて(笑)」と明かす。これには、中村も「気が合うのか、波長が合うのか。相手役が生駒ちゃんでよかったなと思いました」と応じ、初顔合わせながら息ぴったりの2人の関係をうかがわせた。

そんな2人が注目してほしいと語るポイントは、それぞれのキャラクターの複雑な内面を表す多彩な“表情”。

復讐劇とあってシリアスな場面が多く、生駒は「うれしいという笑顔を作るのが難しかった」と言うが、「ゆりかちゃんが面白い子なので、自然に笑顔が出てきたので助かりましたね」と中村のナチュラルなサポートに感謝を伝え、中村も「生駒ちゃんの演技がすごく刺激になったし、私の気持ちをかき立ててくれるようなお芝居をしてくれるので、すごくありがたかったです」と語り、互いに与え合う刺激が、役づくりの一助になっている様子。

また、それぞれが演じる役柄との共通点について、どちらも「自分には似ていない」と即答。特に生駒は、常に受け身でおとなしいほのかに「モヤモヤしていた(笑)」と本音を吐露。「私は理不尽なことや、分からないことがあったらすぐ言っちゃうタイプなので、現場でも“何で?”とよく言っていました」と話し、そんな率直な言葉に、中村が激しくうなずく場面も。

しかし、生駒は「似ている方がやりやすいという人もいますが、私は似ていない方が演じやすいです。全く似ていないからこそ深く考えることができます」と述べた。これにも中村も同調し、「自分と違うキャラクターだからこそ、いろいろ考えたり、監督やプロデューサーさんと納得できるまで現場で話し合ったりできます。納得していきながら撮影に臨めたので、今回の現場は私としてはすごくいい環境でした」と、撮影を振り返った。

そして、最後にあらためて作品の見どころを語った2人。

中村は「復讐がテーマだけどそれだけじゃない、新しい見方をしてもらえる復讐エンターテインメント。インパクトのあるタイトルが示すようなドロドロとした刺激的な展開だけではない、ちょっと違った復讐劇だと思います。回を追うごとに先が見えなくて、その先が気になって、次の回が見たいと思ってもらえるような作品になっているので、ぜひ毎週楽しみに見てください」とアピール。

生駒も「とにかくすごい展開です。社会に出ている皆さんが、一度や二度は感じたことがあるであろう不安や不満に対して、スカッとさせられる部分もありますし、お話として緩急のバランスが取れている作品なので、皆さんの楽しみの一つになるんじゃないかなと思います」と手応えをにじませつつ、呼び掛けた。

4月25日放送・第2話。つらい日々をやり過ごしていたほのかは、美しく優秀なのぞみと絆を育み、生活が一変しかけた矢先、社内で首つり事件が発生する。のぞみの入社と同時に連発する怪事件。果たしてのぞみは悪女なのか――!?

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