日本一の生産地、群馬・高崎市に全国から「だるまさん大集合」 県立歴史博物館で6月16日まで企画展

企画展のチラシ

 群馬県高崎市が全国一の生産地として知られる「だるま」をテーマとした企画展「だるまさん大集合」が20日から6月16日まで、県立歴史博物館(同市)で開かれる。伝統的な高崎だるまの製造工程や魅力を伝える資料を展示するほか、群馬県を含む全国33都道府県の個性豊かなだるま約200点を一挙に紹介する。

 「だるまの姿」「高崎だるまができるまで」「全国のだるま」「赤の力」「くらしの中のだるま」という五つのテーマに分けて展示。だるまの特徴である「起き上がり」が、群馬県で盛んだった養蚕文化と深く関わっていたことなど、各地のだるまが持つ特徴や由来、歴史的な変遷についても紹介する。

 企画した学芸員の武藤直美さん(49)は「だるまは私たちの生活や祈りに密着してきた。県民には高崎だるまのイメージが強いと思うが、全国にはさまざまな文化や歴史を持っただるまがあるということを知ってもらえたら」と話した。

 午前9時半~午後5時。月曜休館(29日、5月6日は開館)。一般500円、大高生250円、中学生以下無料。5月12日には日本人形文化研究所所長で全日本だるま研究会副会長の林直輝さんが「だるまさんの歴史と魅力」と題して講演する。定員140人。問い合わせは同館(☎027-346-5522)へ。

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