累積赤字38億円で閉学を決めた高岡法科大学 保護者説明会「就職まで本当に手厚くやってほしい」 富山

来年度以降、学生の募集を停止し在校生の卒業をもって閉学することを発表した高岡法科大学で、20日、保護者説明会が開かれました。

説明会には保護者らおよそ40人が出席し、大学側から学生の募集停止や閉学に関しての説明があったあと、事前に保護者らが記入した「質問表」をもとに大学の各担当者が回答しました。

大学によりますと、保護者から就職へのサポートを心配する質問などがあったということですが声を荒らげたり紛糾した場面はなかったということです。

参加した保護者は…

保護者:「これからこうしていきますよっていう話を言われたとしてもそれを100パーセント納得できる人は、保護者も生徒も含めていないと思うので、就職までと思って本人たちも入っていると思うので、そこまで本当に手厚く一生懸命やってほしいと思ってます」 保護者:「就職に関しても最後まで責任を持って今と変わらぬ体制でしっかりやりますよと、先生方も最後まで責任をもって一人一人に対応していきますよということを、しっかりお聞きできたのでちゃんと実行していただけるんであれば、我々父兄としても説明としては納得できたかなという感じで」

高岡法科大学は、1989年4月に北信越5県ではじめての法学部法律学科を有する私立大学として開学。しかし近年は、少子化などを背景に1999年から定員割れが続いていて、今年度の入学者数は定員100に対して過去最低の37人、さらに累積赤字は38億円に達したことなどから来年度以降、学生の募集を停止することを決めました。

大学はすでに学生に対しての説明会も終えていて今後は説明会などの予定はないとしながらも保護者や学生から相談や問い合わせがあれば対応していきたいとしています。

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