ヴィッセルが今季初の連勝 湘南に1-0 武藤が決勝ゴール

湘南-神戸 前半、ゴール前の空中戦で競り合う神戸の山川(中央奥)ら

 明治安田J1リーグ第9節第1日の20日、昨季王者のヴィッセル神戸は、レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)で湘南ベルマーレと対戦し、1-0で勝利した。神戸は今季初の連勝を飾り、5勝2分け2敗で勝ち点17となった。

 第7節の横浜M戦で退場し、出場停止が明けたGK前川黛也が先発復帰。前半は神戸がペースをつかんだ。速攻からセットプレーの機会を多くつくり、FW武藤嘉紀らが再三シュートを放ったが、ゴールが遠かった。

 後半17分、横浜M戦で負傷したFW大迫勇也が途中出場。追加タイムに入り、ペナルティーエリア内の混戦で、大迫のパスに武藤が右足を振って押し込んだ。守っては湘南にスペースを突かれてカウンターからピンチを招いたが、GK前川を中心にしのいだ。

【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

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