VWの米テネシー工場、組合結成を決定 南部で外資系初

Nora Eckert

[チャタヌーガ(米テネシー州) 20日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)の米南部テネシー州チャタヌーガ工場の従業員は、全米自動車労組(UAW)傘下の労組結成を賛成多数で決めた。

UAWが19日に公表した投票結果によると、73%が労組結成を支持した。

これにより、チャタヌーガ工場は1940年代以降南部で初めて投票によって組合結成を決めた自動車工場となる。また、南部で初めて組合を結成する外資自動車工場となる。

同工場では2014年と19年にも投票を実施したが、いずれも否決していた。

UAWは昨年秋、ゼネラル・モーターズ(GM) 、フォード・モーター、ステランティスの「ビッグ3」と呼ばれる自動車大手に対して一斉ストライキを起こし、2桁台の大幅賃上げを勝ち取った。その後、労働組合を持たない自動車各社にも賃上げの波が広がった。

独メルセデス・ベンツグループのアラバマ工場は、5月13日の週に労組結成の是非を問う従業員投票を行う。

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