課題と収穫が見える99球だった。
現地4月19日(日本時間20日)、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、本拠地ニューヨーク・メッツ戦で今季5度目の先発登板を迎え、6回7安打4失点(自責3)、9奪三振、1四球で勝敗つかず。メジャー初のクオリティースタート(QS)を達成し、今季成績は1勝1敗、防御率4.50となっている。
この日は、2回にD.J.スチュワートの先制ソロを浴び、3回までに4点を失う苦しい立ち上がりとなった山本。以降、粘りのピッチングを披露したが、現地6日の敵地シカゴ・カブス戦以来となる今季2勝目はお預けに。ドジャースも4対9で敗れ、今季3度目のチーム2連敗を喫した。
同試合の投球内容に対しては、SNS上の反応もさまざまだ。そのなかでMLB公式サイトのドジャース番を務めるフアン・トリビオ記者は、自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ヤマモトの粘りは、称賛に値する」とコメント。「4失点を喫しながらも9三振を奪い、自己最長の6回を投げた」と速報している。
一方、地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者は、「まだ走者を背負うことが多い」と指摘。さらに米メディア『The Athletic』のドジャース番、ファビアン・アルダヤ記者は、「空振りを多く取れているが、2ストライクからのハードコンタクトも多い」と分析していた。
徐々に良いところも出てきている山本。はたして今後の戦いでは、どんなパフォーマンスが見られるだろうか。メジャー1年目の飛躍に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部