【中日】今季初の3連敗で首位陥落危機 大野雄大が6失点KO…2位・阪神0・5差接近

阪神打線につかまった中日・大野雄大

中日が20日の阪神戦(甲子園)に2―15で敗れ今季初の3連敗。2位・阪神に0・5ゲーム差に迫られ、首位陥落の危機に追い込まれた。

先発のエース・大野雄大投手(35)が大誤算だった。初回二死二塁から大山に中前へ運ばれて先制点を与えると、味方打線が逆転してくれた直後の2回も四球と連打で無死満塁の大ピンチ。何とか踏ん張りたかった場面だが9番・大竹の適時内野安打で2―2の同点に追いつかれ、さらに近本の犠飛で逆転を許した。

続く中野に四球を与えたところで立浪監督はたまらず大野から2番手・梅野にスイッチ。「ゲームをつくることができず早い回での降板となり、チームと中継ぎ陣に迷惑をかけてしまい申し訳ないです」。2回途中4安打3四球6失点KOとなった大野は反省しきりだった。

中日はリリーフ陣も打ち込まれ、今季最多の15失点。17日のヤクルト戦に完封勝利を収めて12試合連続2失点以下の球団タイ記録に並んだ竜投が、18日のヤクルト戦からの3試合では33失点と〝投壊状態〟となっている。

試合後、立浪和義監督(54)は「ここ3試合、四球が絡んでの失点が多いので、投手はもう1度攻める気持ちを持って打者に向かっていってほしい。そこを反省して明日戦っていきたい」と投手陣に奮起を促した。21日も敗れれば、9日から守ってきた首位の座をタイガースに明け渡すことになる。

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