高齢者を対象にVR使った交通安全教室

栗東市では、高齢者を対象にVR・仮想現実の技術を使った交通安全教室が開かれました。交通安全教室には、栗東市老人クラブ連合会の会員ら約100人が参加しました。

テーマは、「横断歩道の安全な渡り方」。まず警察官による寸劇で、「高齢者の歩く速度と車の速度」などが説明されました。そして、滋賀県警が全国に先駆けて導入したVRの横断歩行シミュレータ―も用いられ、参加者がゴーグルをつけて仮想現実で、車が行き交う横断歩道を渡る体験も行われました。

県警によりますと、去年までの直近3年間、県内で発生した交通死亡事故のうち、道路を横断中に車にはねられた高齢者は17人。うち右からの車は5人、左からの車は12人と、左からの車のほうが2.4倍になっているということです。県警では「高齢になると、これまでの速度で渡れなくなっていることも考え、道路を渡っている最中にも左右の安全確認、特に後半は、左から近づいて来る車に注意して」と呼び掛けています。

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