日本のアニメ業界の劣悪な職場環境が韓国でも話題に「日本にはまだ情熱がある」「うらやましい」

16日、韓国・アジア経済が「日本には、激務の長時間労働に低賃金という劣悪な職場環境にもかかわらず、従事者の多くが働き続けることを希望している業界がある」と伝え、注目を集めている。資料写真。

2024年4月16日、韓国・アジア経済が「日本には、激務の長時間労働に低賃金という劣悪な職場環境にもかかわらず、従事者の多くが働き続けることを希望している業界がある」と伝え、韓国のネット上で注目を集めている。

記事は日本メディアの報道を引用し、「日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)の調査によると、日本のアニメ業界従事者は約半数が月間225時間以上働いており、他の分野に比べて労働時間が長い」「厚生労働省の23年の調査では、パートタイムでない労働者の平均は月163.5時間となっており、それを大きく上回っている」などと伝えた。

今回の調査では、アニメーター191人、演出関係者44人、制作関係者35人、声優23人など計323人が回答した。声優を除くと、1日10時間以上働く割合は30.4%に達し、最長は月336時間だった。1カ月の平均的な休日は6日未満が58.5%だった。また、所得に関しては、37.7%が手取り月収20万円未満と回答したという。

ただ、長時間の労働や劣悪な待遇にもかかわらず、71.8%が「今後もアニメ業界で働きたい」と回答したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本は物価が安定しているから」「日本人は自己犠牲の精神が強いよね」「日本にはまだ、職人精神と、一生をかけて何かを極めようとする情熱がある」「お金は関係なく、自分のやりたいことをやっている人たちが一番うらやましい」「満足度は高いだろうね。夢をかなえた人が働くところだから」「『人生で何かを成し遂げてみせる』と頑張る犠牲精神が消滅し、労働者としての利得ばかり考えるようになってから全てのものが退歩した気がする。最近の教員が尊敬されなくなったのも、教員ら自身が教員の位置を『単なる学校の労働者』に格下げしたことが原因だ。労働時間をきっちり守っていたら、一度きりの人生で偉大な業績を残すことなんてできない」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)

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